ハートマークの由来は「胸」?それとも 「お尻」?(イタリア/ギリシャ/アメリカ)

バレンタイン・デーも終わり、町中に氾濫していたハートマークの洪水も治まったようです。遅ればせながら、ハートマークの最新トリビアをご紹介。

バレンタイン・デーのカードやキャンディーでおなじみ、ハートのマーク。しかし、歴史と起源、シンボルを専攻する心理学の教授によれば。実は女性のお尻を後ろから見たところからインスパイアされたかもしれない、とのこと。

Female Bum Behind Valentine Symbol? (Diccovery Channel )

バーモント州 セーラムのRoanoke大学 Galdino Pranzarone 氏は 「文献および神話からの推測により、この理論に達した」とディスカバリー・ニュースに語りました。一番の証拠は、ハートマークは人間の内臓としての心臓の形を写生したものではない、ということです。

「上部の二つの丸みは、おおざっぱではあるが二つの心房と一致します。」
「しかし、心臓は決して、明るい赤色ではありません。」
「ハートマークには、心臓上部につながる太い血管が描かれていません。また、心臓の底の部分は鋭く尖っていません。」

Pranzarone氏によれば、古代ギリシャ、ローマの住民たちは、女性の美と、後ろから見たお尻のカーブを関連づけていました。

「美の女神アフロディーテ(ビーナス)は、とても美しかった。とりわけ、美しかったのは彼女のお尻でした。その美しさを称え、『Aphrodite Kallipygos』という神殿も建てられました。その意味は『美尻の女神』。おそらくは、世界で唯一、お尻を崇拝する宗教的な建物です。」

ハートマークが、男女双方のお尻を表現していることも有り得ます。
「しかし、バレンタインで使われるハートマークは、男性の角ばった尻よりも、女性特有の丸みを帯びたお尻に合致します。」

ハートマークは、15世紀ヨーロッパで遊戯用のカードのマークとしてポピュラーになりました。古典的な文学と歴史へのルネッサンス的愛情が女性の臀部の形に対するギリシア的関心を引き起こしたかもしれません。また、Pranzaroneは、女性の胸の丸い輪郭((心臓の場合も「胸起源説」ですけれども。))も反映しているといいます。

従来、芸術歴史家アーウィンパノフスキーら 他の研究者たちは、ハートがスペインの石器時代、既に洞窟壁画で使われていると主張しています。

14世紀、少数派の学者は、ハート・マークは、現在使われているものと上下逆の形が正しいと主張しました。この説明は”グレイの解剖学”初版本にも書かれています。有名なイタリアの芸術家ジョット(1267~1337)は、時々松毬のようなハートマークを描きました。

この後、 「あくまで推論です。誰も その当時、その場で見ていたわけではありませんから」 と続きます。

マジックの本などによく書かれている説明としては、

・トランプの起源はタロットカードの小アルカナ
・もともとは 剣、棍棒、金貨、そして聖杯
・剣ー> スペード  棍棒ー>クラブ 金貨ー>ダイヤ、そしてゴルゴダの丘で処刑されたキリストの血を受けた聖杯が心臓を表すハート・マークになった。

・ググる:小アルカナ 聖杯 ハート
4種類のスーツ(マーク)の起源 (日本コントラクトブリッジ連盟)

というのが有名です。

でも、このPranzarone教授の「お尻」説も、面白いなぁと思います。真偽はともかく、カードマジックをされるかたは、パター(口上)に取り入れてみるといいかもしれませんね。
トランプをお尻でこすると、全部ハートになるとか……オヤジっぽくて、観客がひいちゃっても責任は持てません。

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ハートマークの由来は「胸」?それとも 「お尻」?(イタリア/ギリシャ/アメリカ)」への3件のフィードバック

  1. ピンバック: 管理犬よしきの日々
  2.  こんにちは。初めてコメントを差し上げます。

     西原村のある人の庭で、植木を移動していたら♥ハートマークをした石が出てきたのでびっくりしています。

     私のブログに写真を載せていますが、握ってみた感じでは縄文時代の石包丁に似ていますが、左右対称なのです。
     古代人にはたしてハートマークの意匠はあったかなあ、ローマの影響は考えられないと思うけれども・・・と思って検索しているうちにこのサイトにきました。

     ハートマークとはそもそも心臓をかたどったものではなく女性のお尻マークだという説を読ませていただき、こっちの方が真実に近いような気がしてきました。

  3. ハートマークにはいろいろな説があると思いましが、私が一番候補二してる説はアフリカ原住民の民族のシンボル説です。奴隷としてアメリカ、ニューヨークにつれられてきた黒人奴隷は民族の象徴である葉の文様を民族のシンボルとして大切にしていました。その葉の民族の象徴として奴隷では肉体を酷使せなければならないが心は誇り高き民族として、普段使う器、道具に隠れるように印しました。肉体は奴隷でも、心は自立した民族として自由であったのです。つまりハートマークは黒人奴隷の民族の象徴であり心の自由であり心のシンボルなのです。この説を有力視しています。

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