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日本文化には「見立てる」という行動があります。
たとえば、庭に土を盛って、それを富士山に見立てる、とか。お寺の石庭。。。
南京玉すだれを様々に変形させ、それを何がしかの形に見立てるとか。他にも、あやとり、折り紙などなどのあそび。
(そういえば「ペネロピ」にも折り紙が登場していました)
日本に限らず、プリミティブ(基本的)な形状を組み合わせる、積木遊びとか、レゴなんかもそうですね?
映画でも、AをBに「見立てる」 ということがあります(たとえば、手すりの棒を牢屋に見立てる、とか)
そういえば、まだ先行文献を調べてなかったので、ググってみたところ最初に出てきたのは。。。
*[[佐竹省三「寺田寅彦の蕉風的創造論」(PDF)(2004):http://atlantic.gssc.nihon-u.ac.jp/~ISHCC/bulletin/04/4020.pdf]]
“寅彦も作品・「ラジオ・モンタージュ」の中で
「…日本の生花の芸術やまた造庭の芸術でも、やはりいろいろのものも取り合わせ、付け合せ、モンタージュをおこなって、そうしてそこに新しい世界を創造する…」⑤、
ことだと述べている。
この作品は、ロシアの映画監督・(エイゼンシュテイン。=1898-1948)が、来訪し、日本文化に触れて、「日本の伝統文化は皆モンタージュ的である」⑥、と、語ったことに端を発し、書かれたようである。
寺田寅彦は味噌汁をマントル対流に見立てるひとだという知識ぐらいしか無かったのですが、そういう素養があったのですねぇ。
。。っていうか、エイゼンシュテイン(モンタージュの偉いひと)も語ってた、っていうのが、ちょっと驚き。
*[[見立てと特撮(岡田斗司夫『オタク学入門』1996):http://www.netcity.or.jp/OTAKU/okada/library/books/otakugaku/No4.html]]
こちらはオタクむけ
*[[「見立て」の政治学―状況を読み解く知性の「技」(amazon):http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492210814/tamac-22/ref=nosim/]]
図書館にてこんな本も発見。政治学の先生による本、かな?この本自体は具体例は少な目で、修辞学に絡めた解説が主で、面白い、って本ではなかったのですけれども。
政治の世界も
-毒饅頭
-干からびたチーズ
-○○○三兄弟
-景気は(復活の胎動が|踊り場が)~
などなど”「見立ての総合商社」”。。。ものは言いよう、ということもありますし、文学的素養は必要な世界なのかも。
最近は、むしろ文学的表現よりもスローガン連呼型が多いかしらん?(「Change!」とか)
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株の格言でも 「タイヤキのシッポはくれてやれ」 「秋の陽はつるべ落とし」などなど。今度図書館で調べてみようかと。。。時間が無いかな?
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見立て=比喩表現かというと。。。あやとりや、折り紙は比喩とは少し違う気がします。少なくとも「寓話」とは違いますよね?少しずつ重なりあってはいるけれども、少しずつ違う概念なのかも。
以上、特に結論とかはありませんが(汗
いままで興味が無かったけれど、お花、お茶、お庭などなど、日本文化の本も機会があったら借りてみようかな、と思ったのでした。
*[[ググる:見立て 日本文化 モンタージュ]]
ほかにもデザイン関連の記事がいろいろ。あとで読む、かも。
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