カテゴリー別アーカイブ: Movie

「タグ付けをすると直しが楽」 実際にプロットを肉付けしてみる

ここで一度、実際にプロットを膨らませるのに使っている手順を実況中継的に書いてみます。

仮に『ケータイはTPOを考えて』という啓発映像のプロットを考えてくるように、という宿題が出たとします。(出来はともかく、何か書いて持っていかなきゃいけない、と思ってください)

以下、あくまで、サンプルなのですので、「つまんねー」とかそういう厳しいツッコミは無しの方向でお願いします……
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『映画狂人シネマ事典』と『中国語の部屋』

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私自身が、シナリオ(っぽいもの)を書くときには、
(書くように宿題を出されたときは)

+あらすじを考える
(この段階では、言葉による表現)
+場面ごとに強調する部分を考え、余分な部分を引き算する。
+映像としてどんな表現がいいか考える

という順序を踏んでいます。
(具体的なサンプルは、2,3日中に記事にする予定)

3の段階で使うとよさそうだと思っている本が一冊ありまして。。。
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『ガチ☆ボーイ』

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いま一番旬な俳優(と、私が勝手に思っている)佐藤隆太主演作品。
感想を人に口頭で聞かれたら 「泣けるし、プロレスのシーンも迫力があって面白かったよー」という一言で答えられる映画かと。

以下、ネタばれも有り。
*このシーンがエロい
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『ライラの冒険 黄金の羅針盤』小さな巫女

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自分ばかり映画を見てると家族の顰蹙をかいそう。なので、たまには家族サービスということで、こちらの作品
-[[映画 公式サイト:http://lyra.gyao.jp/]]
-[[ウィキペディア:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%81%AE%E5%86%92%E9%99%BA]]
-[[その2:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%81%AE%E5%86%92%E9%99%BA_%E9%BB%84%E9%87%91%E3%81%AE%E7%BE%85%E9%87%9D%E7%9B%A4]]

大迫力のアクション巨編。映画館で見たい作品、ではありますけれども、ド派手すぎて、自主制作の勉強にはならないかも(汗
*小さな巫女の予言
ライラはとっても嘘つきな少女として登場します。
たとえば、おじさんに学校で勉強して留守番しているように言われたあと、友達にこんな嘘を。
「おじさんが冒険に連れてってくれるって。」
しかし、口から出任せの嘘だったはずが、その後すぐ、別の形で成就することに。彼女の予知能力がほのめかされているように感じます。

『黄金の羅針盤』を操り、未来を予知するヒロインは『女司祭(巫女)』のカードでタグづけするのが相応しい気がします。
**その嘘ホント?
考えてみると、どんな小さなことであっても、それが実現するまでは、 『嘘』 。
たとえば、ケネディが「60年代のうちに月面に人間を送り込む」と言ったとき、話半分だと思った人も多かったはず。(意思としてはそうであっても、実現可能と思った人は、多数派ではなかったのではないかなぁと思います。)小泉元首相は、大昔から郵政民営化、郵政民営化、って言ってましたけど、それが現実になるとは思いもよりませんでした。

では、私も……
”『タロットによるタグ分類を使うと、普通の映像製作に対して26倍能率アップ(当社比)、普通に絵を描くのに対しての、ボブの絵画教室くらい楽々になる!!』”
と吹いておくことにします。
*『力』強きシロクマ
皆様、予告編でもご存知のとおり、旅の途中でよろい熊(白熊)「イオレク・バーニソン」がライラのお供をすることに。(吹き替えだと緒形拳さん 。)
女性の隣に力強い獣が立つ姿は、タロットの『力』のカードの図柄によく似ています

-[[力 タロット(ウィキペィア)):http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%9B_(%E3%82%BF%E3%83%AD%E3%83%83%E3%83%88)]]

この作品世界の住人たちはいつもダイモンと呼ばれる分身といっしょ。
ライラ自身のダイモン(分身)はパンタライモン、ネコになったり、イタチになったり、とてもかわいらしいのですけれども、白熊がとなりに立っていると、あたかもライラのダイモンであるかの如くに見えてきます。ひょっとしたら、そういう効果も狙っているのかも。
*『運命』を予知する羅針盤
未来を予知する道具アレシオメーター『黄金の羅針盤』。
劇場に見に行くまでは、丸い形や、回転からの連想で『運命の車輪』(Wheel of Fortune)かなーと思っていたのですが……
-[[運命の輪(ウィキペディア):http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%8B%E5%91%BD%E3%81%AE%E8%BC%AA]]

中に沢山の歯車が見えてますし、文字盤の上を針が回転していくのですが、その様子は、むしろ時計的で線が細いのに加え、予知中はビジョンだけが見えてるから、予想したほどは、回転してるぅ~~グルグルグルって感じではなかったです。

ライラとちがい、私の予想はハズレ、とオチがついたところで、このへんで。
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蓮實重彦、大塚英志。。。『映画とタロット』開始のきっかけについてお話しします

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『映画とタロット』に関わる記事をいきなり見ると、単にこじつけして当てはめているだけのように見えますので、不愉快に思われるかたもいらっしゃるかもしれません。

本日は、この一連の文章を書き始めた背景、そもそものきっかけについて、書いてみたいとおもいます。

*始まりは大塚 英志
そもそもの始まりは、大塚 英志氏によるこちらの2冊の本。

-[[『物語の体操―みるみる小説が書ける6つのレッスン』:http://boxheadroom.com/2005/11/07/gym_story_telling]]
-[[『キャラクター小説の作り方』 講談社現代新書:http://boxheadroom.com/2005/10/22/char_novel]]

タロットカード(もしくは代用物)を並べ、それを『読む』ことによって、小説のプロットをつくる、というレッスンが掲載されています。。

つまり、架空の人物の運勢を占うこと=プロットをつくる、という発想を知りました。
この段階では、「でも、むずかしいなー」というところで終わってしまいましたが。
*シナリオ作成支援ソフト『Dramatica』
その後、ハリウッドには、シナリオ作成のための支援ソフトがあるらしいと知ります。
そして、そのソフトでも、タロットカードが使われているらしい、とも

-[[「Dramatica」販売元:http://www.dramatica.com/]]

[[2chの関連スレ【ストーリー製作】Dramatica【支援ソフト】:http://love6.2ch.net/test/read.cgi/bun/1041226102/10-20]]
“13 :1:03/01/02 12:11
でも、タロットカートでプロットを作るという方法は
「Dramatica」でも勿論組み込まれていて、
(以下略)

ただ、具体的な使用例は判りませんでした。

*蓮實重彦 『映画  誘惑のエクリチュール』
映画に詳しい知人から蓮實氏の名前を聞いたことがきっかけで図書館で借りて何冊か読んでみることに。
-[[蓮實重彦:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%93%AE%E5%AF%A6%E9%87%8D%E5%BD%A6]]

評論として書かれたものについては、文系的基礎教養が足りないのでお手上げなのですけれども、一般の人を対象にした講演のテープ起こしは、なんとか読むことができました。((小津安二郎についてはまたいずれ……))

『映画  誘惑のエクリチュール』、こちらは評論本のほうでして、まったくわからなかったのですが、『地獄の黙示録』についての、こちらの文章が目にとまりました

“こうした主題論的な構造にとって、キルゴアの気まぐれな攻撃命令は、一つの逸脱にほかならない。巡回低はその遡行機能を一時的に奪われ、ヘリコプターで宙に吊るされる。物語からいっても、主題からしても、この作戦は不必要な迂回であり宙吊りなのである。事実、ウィラード大尉はあからさまな傍観者の地位に追いやられ、その話者としてのナレーションさえ放棄せざるをえない。
 
「浮上と滑走」
蓮實重彦 『映画  誘惑のエクリチュール』

ぶら下げられて身動きが取れない状態を表現するために、ぶら下げられて身動きがとれない状態にしている、という理解でいいのかしらん?((モンタージュの定義?))
この文章を読んだ瞬間、ふと頭に浮かんだのが、『吊られた男』のカードのイメージ。

その瞬間、逆転の発想が生まれました。
つまり、タロットを使ってプロット作成が行えるなら、”ソーシャル・ブックマークのように、映画の場面をタロットカードというタグを使って分類”することも可能なんじゃなかろうか?

(それによって、製作者の思考プロセスに近づくことが出来るのではなかろうか?)
*蓮實重彦は『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』を予言していた?
こんな文章もありました。

“『レイダース・失われた聖櫃』の最大の弱点は、見ているものに、その上映中から、いま見つつある画面に何が欠けているかをそのつど意識させてしまうという脚本と人物設定のまずさなのであり、たとえばこれをもっと面白くするためには、まず、主人公を誘惑する悪い女が絶対に必要だし、すべてを心得ているが自分には肉体的な若さが欠けているので協力しつつも遠くから見まもるほかはないという老人もまた絶対に必要なのであって、
 
「スピルバーグは『レイダース・失われた聖櫃』を
明らかに手抜きを承知で撮りあげてしまった」
蓮實重彦 『映画狂人シネマの煽動装置』

まさに、『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』そのもの。((蓮實先生すげぇ!& ショーン・コネリーかっこいいですよね))
……製作陣も、この本を読んだのかもしれませんけれども。

仮に、この欠けていた(追加された)登場人物たちを「悪魔」 「隠者」のカードでタグ付けします。
*ひと味足りない……何を足そう?
料理でも「ひと味たりない」って状態が起きるときがあります。しかし、困るのは”『何を足したらいいのかわからない』”こと。 調味料は、すごく多くの種類があります。

例えば、蓮實氏のような頭があれば、過去に存在した映画作品ですとか、いろいろな理論的なものに立脚して、これが足りない、というものを挙げることができます。

しかし、そんな頭を持っていない、けれど、(たとえば、何らかのいきがかりで) 映像を作らなきゃいけない必要性に迫られたとき、どうすれば……

上記、インディ・ジョーンズについての文章を読んだときにひらめきました。
つまり、登場人物たちについても、タロットでタグ付けしてやれば、人物の役割の過不足を防ぐことができるかもしれない。
同じタグ付けされる人物は重複しているのだから整理し、ひと味たりない時には……まだ使ってないカードを順番に当てはめてみればよい。 大アルカナ22枚+小アルカナのスート4枚。 ブルートフォースで総当りしても、その手間はたかが知れています。
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……以上が、『映画とタロット』というシリーズを書き始めたそもそものきっかけであります。
他にも、この方法論は映像制作の効率を26倍する方法論として応用がきくのではないか……と考えています。
(それについても、順次、記事にしていければ、と思っています。)

……その前に、既存の作品(特に新作)を見て、感想を書く、というトレーニングの場としてこのblogを使っていけたら。
ついでに、存在するであろう、『いろんなひとの劇場公開中の新作の感想を知りたい』というニーズにお応えしていければ、と思っています。

-[[最近見た映画の感想:http://boxheadroom.com/movie_and_tarot]]

*参考図書
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[[映画狂人 シネマの煽動装置:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4309265197/tamac-22/ref=nosim/]]
[[映画 誘惑のエクリチュール (ちくま文庫):http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480025022/tamac-22/ref=nosim/]]
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