『エリザベス:ゴールデン・エイジ』ちょっとだけ昔のお話【女帝】

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*Pick a card.
“ここに2枚のカードがあります。
一枚はハートのエース。
愛をあらわします。
こちらに伏せておきます。
 
もう一枚はダイヤのエース。
仕事やお金といった現実的なものをあらわします。
こちらも伏せておきます。
 
では、ここで片方だけ選んでください……
(あ、ひかないで~、 ひくのはカードだけにしてください♪)

ありがちな手品の口上で始まりました今回の記事はこちらの映画。

[[映画『エリザベス:ゴールデン・エイジ』:http://www.elizabeth-goldenage.jp/]]

*[[女帝 タロット(The Empress) ウィキペディア:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A5%B3%E5%B8%9D_(%E3%82%BF%E3%83%AD%E3%83%83%E3%83%88)]]
この映画に使わなかったら、いつ使うのか悩みそうなのが、こちらのカード

ケイト・ブランシェット演じるヒロイン、エリザベス女王、その役柄、女王然とした登場シーンにタロットカードの『女帝』でタグ付けしたいと思います。

物語は、チョイ悪な海賊(私掠船 )の船長が女王の前に現れたところから始まります。

女王は悩みます。
人間の女性として生きるか。
英国女王として生きるか。
*[[女教皇 ~ウィキペディア:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A5%B3%E6%95%99%E7%9A%87]]
ヒロインの中の人間の女性としての部分は、もう一人のエリザベス……ベスという名の侍女として描かれます。
彼女の役周りはどのカードでタグ付けすべきか……
ここでは仮に「女司祭(女教皇)」のカードでタグ付けしておきますね。(このタグづけは、的確でないかもしれません!)
なぜなら、他に若い生身の女性を示すカードが無いから(汗
力、節制 などなどにも若い女性の姿が描かれています。けれども、これらは、人間ではなく、力などの目に見えないものを具現化した姿。なので、人間そのもの、では無い、らしいので。
—-
女帝のカードか、女司祭のカードか。
選べるのは一枚だけ。

そんな映画のように感じました。
—-
女司祭(女教皇)というキリスト教的な表記をしたり、もっと遡って巫女さん、と書くと処女性とかそういう印象をうけがち、ですけれども、古代には『神をお迎え』したり、などなど性的な役割が与えられていたようです。
(ただし、ソースは京極夏彦のミステリー。民俗学まで手が回らん……)
なので、生身の女性(そして、女帝よりも見た目若い)という流れで、女司祭のカードが妥当な気がします。
*イマドキの女は選ばない
この映画、ちょっとだけ古いなーって思いました。16世紀の話だから、じゃなくて。。。

現代女性は『仕事と恋愛』っていう二者択一を、昔ほどは……すくなくとも、女王陛下よりは迫られなくなっています。(よね?)

では、記事最初の手品に戻ります。

“あなたが選んだのはこちらです。
では、伏せておいたカードをひっくりかえして確認してみます。
 
おや?ハートとダイヤ、2枚もありますよ?

恋も仕事も。 現代人には欲張りがゆるされちゃうみたいですね(^^;

少なくとも、映画としては、そういう欲張りなのが求められてるような気がします。
(どうしても一枚選ぶのなら、映画の中だけでも恋のほうに勝ってほしいなぁ)
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