タグ別アーカイブ: Tarot

『戦車』人は走ることで主人公になる

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”[[『東京オンリーピック』 2月~3月のお題は『走る』:http://boxheadroom.com/2008/02/06/tokyo_onlypic]]”
とのことなので、ちょっと考えてみました。

以下、資料なしで、適当なことを書いてるだけなので、ツッコミは、おてやわらかに。。。

映像作品のなかで人が走っていると、なんとなく、主要人物っぽく見えます。すくなくとも、同じ人物が立ち止まっている、あるいは、歩いているときよりは、パワーアップして見えます。

というわけで、人間が走っているシーンについて考えてみると、タロットカードの『戦車』でタグ付けするとよさげな気がします。

”[[戦車 (タロット)(ウィキペディア):http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%A6%E8%BB%8A_(%E3%82%BF%E3%83%AD%E3%83%83%E3%83%88)]]”

まず、マンガ、アニメの中で、主人公が走っているもの、というと、真っ先に思いつくのが『エイトマン』や『サイボーグ009』。特に009が新幹線より速く走ってるシーンが印象に残っております。((ドルフィン号使いなよ!と思ったり思わなかったり))(そこ、『古っ!』って言わないように)『仮面ライダーカブト』の『クロックアップ!』なんてのもありました。

加速装置、という、通常よりも素早く動ける超能力を持っている、という表現であるならば、北斗の拳や、ジョジョのように「オラオラ」で、素早いパンチをしても良いはず、なのですが、なぜかエイトマンも009も走っています。(009は力だって強い、という設定にもかかわらず。)
時期的に考えると、忍者マンガの影響なのかも判りませんけれども。(昔の忍者マンガっていうと、草むらをザザザザッ!と、向き合って横むきで走ってるイメージがあります。)

009の場合、他のメンバーの空を飛んだり、超能力者だったり、火を噴いたり、全身武器だらけだったり、という能力に比べると、有る意味、速く走るだけの009ってのは一番地味。なんですが、やはり009が主人公であることに、やはり、『走る』という行為の映像作品における、なんらかの特権性を感じたり感じなかったりします。(私だけ?)

書籍『マインド・ハック』によれば、人間は素早い動きをするほうに注目してしまう性質がある、とのこと。(猫なみ?)
なので、動画作品のなかで、注目させたい部分の動きを激しくする、注目させたい人物を走らせる、というのは割と順当な気がしないこともなくも。。。

*Run,Forest! Run!
ハリウッド映画を考えると、人間が走っているシーンの中で一番印象に残ってるのが『フォレスト・ガンプ』
特に、フォレストが初めて走るシーン。
ここでは、『Run!』は「逃げて!」と翻訳されるべき。なのですが、力で敵わないから逃げているにも関わらず、むしろ「Run」という行為によって、フォレストはパワーアップしているわけで、ここに、映画独特の意味の逆転、因果律の逆転が有る気がします。

*で、結局なにをつくったらええのん?
ってのは、私も考え中ですー(というか、思いつかないから一人ブレストしてるわけで。)

時期が早いし、聖火ランナーとか、そういうお題なんでしょうけれども。。。うーん

女子高生とかそういう被写体だったら、ミニスカートで、009みたいな長~~~~~~~~~いマフラーをたなびかせて走らせてみたいかも。(現実には、釣り糸などで保持しないと垂れさがっちゃいそうですが)
残念ながら、そんな被写体とは縁が無いのが難点。。。
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『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』美少女戦士には月がよく似合う

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毎月1日は月に一度の映画の日。ということで、知人が面白い、とウワサしていたので、ちょっと見てまいりました。
-[[映画『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』オフィシャルサイト:http://www.nega-chain.com/]]
-[[予告編(YouTube):http://www.youtube.com/watch?v=pCC_3UozItU]]

感想を一口で言ってしまうと「角川映画みたい」。。。って実際、角川映画らしいですけれども。

*この映画はSF?ファンタジー?
日本の特撮映画は、どちらかというとファンタジー作品が多いような気がします。(カウントしてないですけれども)。

たとえば、この映画 『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』
「夜毎、チェンソーを持った謎の怪人が空から降ってくる」
と書くと、まるっきりリアリティのかけらも有りません。しかしながら、映画では「画面に映った出来事=映画の中で起きている出来事」。とにかく画面に映してしまえば、どんな荒唐無稽な出来事も、写真週刊誌的なリアリティを持ってしまう。

じゃぁ、なんでも有りなんだからファンタジーなのかというと、あくまでも荒唐無稽な部分は最小限(?)であり、作品世界なりのロジックへの手がかりは、それとなくほのめかされている、という点においては、意外に理屈っぽくてSFチックだなーと(思ったのはわたしだけ?)

*月にかわって……
 この映画には月が何度となく映っています。
(さらには、ヒロインの身の回りの小物も全てウサギ系で統一)
「セーラームーン」といわず、さらにさかのぼってギリシャ・ローマ神話でも月は、狩を得意とする森の女神アルテミス(ダイアナ)。昔から戦闘美少女には月が似合うようです。
(もっと素直に、「月のうさぎ」 -> 「セーラームーン」へのオマージュ、と見るべきかもわかりませんけれども。)

 やはり、月の影が女性の顔のように見えるからなのか、月の形が弓に似ていることからの連想なのか。。。などと、ムリに理屈を付けようとせず、『似合っているものは似合っているのだ。』と言い切って、美少女が戦っているシーンと月そのものが映っているシーンをひっくるめて、理屈ぬきで、タロットの『月』をつかってタグ付けしてしまうことのほうが、この映画には似つかわしい気がします。なんとなく。
*カウンセリングされるヒーロー(ヒロイン)たち
2008-02-02 少し追記
この『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』、主人公陽介の役回りは。。。ヒロインを応援するだけ、という(汗)狂言まわしといえばそうなのですけれども。

しかしながら、見方によっては
-ヒロインが夜毎訪れる悪夢に悩まされる
-主人公は、直接何かをするわけでは無いけれど、話を聴く、という形で問題解決に協力する。

という、見た目、カウンセリングっぽい展開。((あくまで「ぽい」ですが))普通に友達とダベってるだけ、といえばそうなんですが。

ハリウッド映画でも、コミック版先日テレビで放映してたXMENも、みんなプロフェッサーXに相談しますし、映画「スパイダーマン2」でも主人公ピーターがスーパーパワーを失ってお医者さんに相談する場面が。コミック版ですとスパイダーマンの姿で「先生、ベノムが強くて困っています」と相談する場面がありました。

悩めるヒーローっていうと、ビルのてっぺん等で風に吹かれて(雨にうたれて)物思いにふけってる絵が思い浮かびます。で、「ネガティブハッピー~」も、ありがちとはいうものの……基本的には、ベタな『ツンデレ』系の話ではありますが、心の交流、みたいな部分を、それなりに丁寧に描いてて、なんかほのぼのしてて(?)こういうのも好きかも。

 というわけで、香山リカ、斎藤環(敬称略)などなどによる『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』評なんてのがネットに有るんじゃないかという気がして探してみたのですが、よくわからず。残念。
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『ALWAYS 続・三丁目の夕日』 ~ The Book

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正月気分が抜けきらないので、お正月映画をもう一本見てまいりました。

-[[ALWAYS 続・三丁目の夕日(公式):http://www.always3.jp/]]

出てる役者さん、あまり好きじゃないし、東京生まれでも東京育ちでもなし。
というわけで、前作はスルー。でも、人に話をあわせるのに見ておこうかな、と。

あれ?おかしいな。。。目から水が出てきて止まらないよ。。。
*昭和を舞台にした時代劇
観客の多くは、この作品にノスタルジーを憶えるはずもないのですけれど、昭和を舞台にした時代劇と思えば少し納得、かも。
このストーリーを現代で展開するのは、かなりムリがありますけれども、昭和三十年代東京の下町、という時代を舞台にすることで、なんとなく成立してしまうような気になるから不思議です。

実際のところ、この物語以前には戦争、戦後、その後には、水俣病や砒素ミルク事件など各種の公害事件、フィブリノゲンやキノホルムなどの薬害事件。
淳之介たちが大学に行くころには学生運動などなど、激動の時代で、けっこう大変な時代だったわけですけれども。

吉岡秀隆、堤真一、小雪((敬称略))と、私はあまり好きじゃないかなーって役者さんが中心なんですけれども、この映画はハマリ役だと思いました。単に私も歳をくったせいで、こういう映画を面白く感じるようになっただけかも判りませんが。。。
*The Book
 この映画では、茶川の小説が掲載された文学雑誌 『純青』 が何度も小道具として登場します。 『本』からの連想で、これを タロットカードの『司祭』(Hierophant)でタグ付けしたいと思います。

 通常、登場人物たちは、映画の物語、という、直接的には目に見えない、画面に映らないものによって役割を与えられています。この映画では、『純青』 という雑誌は、登場人物たちがその進むべき道を指し示すものとして使われているように感じられます。

 人物たちがこの本を取り扱う仕草も、ただの読み捨てられる雑誌に対するそれではなく、大切な蔵書を取り扱うが如く繊細です。日本映画には、ハリウッドと違い、聖書という便利な小道具が無いのですけれども、この映画での、雑誌の使い方は、なかなか巧いなぁと感心しました。

(これ以上 書くとネタばれになるのでこのへんで)
*[[「神々」の声 (内田樹の研究室):http://blog.tatsuru.com/2008/01/16_1943.php]]
(たまたま、はてブに、関連するようなしないような面白い記事が挙がっていたので追記。)
“ジェインズが資料に使うのはホメロスの『イーリアス』である。
この古典には「意識」とか「意志」とか「精神」とかいう語が存在しない。
~ 中略 ~
「意識」がない人間はではどうやって思考したり判断したりするのであるか?答えは聞いてびっくり。

//思わず、「それ何てハードボイルド?」と言ってしまったオレが居る。

映画においては、おおむね、「物語が要請する役割」と、「個としての欲望」の矛盾としての苦悩があり、それによって面白いドラマが生まれる。。。のじゃないかなーと思っているのですけれども。(これを専門用語で「義理と人情の板ばさみ」といいます(死語)「~すべき」と「~したい」と書いたほうがいい?)

ALWAYSから離れすぎるので、このへんで。また、3月ぐらいになったら、某映画と絡めて続きを書くかも。

//「ジョジョ」に登場するスタンド。((すぐにジョジョを引き合いに出してすんません)) スタンドを使っているといえば「スタンド使い」の超能力を見える化したものといえるのですけれども、丈太郎は登場第一声で 「悪霊に取り付かれている」とのたまっています。そして次のシーンでは、ジョセフによって「それはスタンドだ、お前の超能力が具現化したものだ」と、主客を逆転されています。
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妖星堕ちるとき~「ミッドナイト イーグル」「AVP2」

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「ミッドナイト イーグル」は、そこそこうまいアクション映画。なんですけれども、少し要素を盛り込み過ぎな気も。AVP2よりは面白いですが、
「何でオレが千円使って自衛隊のPR映画を?」
という複雑な思いに。。。なるのは私だけ?

 「AVP2」は、前作のストーリーからちゃんと続いているのですけれども。。。B級映画好きな人にも、あまりオススメできません。(ふつうのひとは最初から見に行かないと思いますが)
 この二作、どちらも「急に攻めてきた敵との戦い」の映画なので、似てるところ、違うところをマトリクス分析すると面白いかも。。。私はやってませんが。

映画公式サイト
-[[ミッドナイト イーグル:http://www.midnighteagle.jp/]]
-[[AVP2 エイリアンズ VS. プレデター:http://movies.foxjapan.com/avp2/]]

*妖星輝く時
 予告編でも登場しますが、「AVP2」と「ミッドナイト イーグル」は、どちらも始まってしばらくすると、火の玉が堕ちてきます。 「ミッドナイト イーグル」では、もう一度重要な場面で星が出てきますので、その伏線としても機能しており、このあたりは巧いなぁと思います。

 当サイトでは、これらのシーンに、タロットカードの「星」でタグ付けしたいと思います。
 「三国志」「北斗の拳」などなどでは、天下乱れるとき、などなど、これから起きることの兆しを表現するときに登場するのが相場。
タロットでは、何らかの「予兆」を示すカードとされているようです。
 特に「ミッドナイト イーグル」の場合は、映画冒頭に「?何だろう?」と思わせ、とりあえず火の玉の正体が判るまで観客の興味をひきつけることに成功してるのではないかと。

 ちなみに、怪作「東京原発」も冒頭、瞬く光の点が登場するシーンから始まります。(そして、映画の終わりとループするようにできています!)

*それBlenderでできるよ!?
 昔は星が登場するシーンというと、クロスフィルターで十字型の光が登場するのが常でしたが、「AVP2」「ミッドナイト イーグル」では、火の玉で登場。

 最近はBlenderのようなCGソフトも無料で配布されているため、自主制作でも、CGで火の玉が落下してくるところを作ること自体は、昔に比べれたら敷居が低くなったのではないかと思います。((昔は「個人じゃムリ!」だった表現ができるようになった、ということであって、敷居が低い=カンタンということではありません))
 
 タロットカードで光モノというと、他に「太陽」「月」などのカードも有るわけですけれども、じゃぁ、光の量が多ければ太陽を表現するシーンになるのか?というと、そのあたりは、もっといろんな映画での光の使われ方を見てみないとよくわかりません。自主制作だと、あまり大きなライト(道路工事で使うような) はムリですが。。。
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参考文献
「星」の解説は鏡リュウジ「タロット―こころの図像学」を参考にしました。他の本では、「希望」を現すカードという説明が多いようです。

タロット―こころの図像学 東京原発

『世界』をつなぐもの「ベオウルフ/呪われし勇者」「パイレーツ・オブ・カリビアン」

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というわけで、映画「ベオウルフ」見てまいりました。一部の映画館では立体映画として上映されてるとのことですが普通の画面で。

”[[映画 『ベオウルフ/呪われし勇者』公式:http://wwws.warnerbros.co.jp/beowulf/]]”

劇場で見るまで特撮実写映画だと思ってたのですが、上映が始まったらCGだったのでビックリ。
しかし、ハリウッドのCG技術はどんどん進化してますね。フルCGなのか、一部実写か判らん。。。

“『ベオウルフ』(英語:Beowulf、古英語:Bēowulfベーオウルフ)は、英文学最古の作品のひとつで、英雄ベオウルフ(ベーオウルフ)の冒険を語る叙事詩である。
[[ベオウルフ(ウィキペディア):http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%82%AA%E3%82%A6%E3%83%AB%E3%83%95]]

その昔、RPGツクールの元ネタにしようと、岩波文庫で読んだ記憶があります。
ポストモダンの時代の映画らしく、ベオウルフ自身が、この叙事詩に言及する場面もあります。
というか、RPGの元ネタに。。。で察して頂きたいのですけれども”ドラクエみたい”なアクションファンタジー映画です。かなり野蛮です。大きなお友達向けですので、大人の女性は見に行かないように。

原作から、かなり大胆なアレンジが施されています。これはうまい。
風呂敷もうまく畳まれています。
*13(サーティーン)ウォーリアーズ
[[http://ecx.images-amazon.com/images/I/31DRV9EPCNL.jpg:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005HS0V/tamac-22/ref=nosim/]]
アントニオ・バンデラス主演のこちらの作品も、ベオウルフを下敷きにしています。モンスターではなく、部族同士の争い、というふうにアレンジされていました。
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*『悪魔』 美しき誘惑者
ファンタジーにつきものなのが、主人公の前に立ちふさがる存在。(ここではタロットの『悪魔』のカードでタグ付けしたいと思います。)

時に醜い怪物の姿で、時に美しき誘惑者として。。。で、美しき誘惑者のほうを熱演してるのがアンジェリーナ・ジョリー。”脱いでます。”CGですけど。「ヤッターマン」のドロンジョ様役に名前が挙がっただけのことはあります。(?)
原作ですと、八岐の大蛇退治と同じように、怪物退治の過程で剣を手に入れるくだりがあるのですけれども、映画ではストーリーの進行上割愛されてて残念。

*フライスルーで見渡す『世界』
CG映画お得意の表現のひとつがフライスルー。自由自在にカメラが空中を飛び回り、作品世界をなめていきます。
バードビューで、『あぁ、ドラクエの街っぽいところだな』と判りやすい。この作品に限らず、鳥瞰図が使われた場面は素直に『世界』のカードでタグ付けしてよさそうなものが多いように思います。
*世界をつなぐもの……「船」
そして、もうひとつ。『世界』をあらわすためのアイテムが『船』。
作品冒頭、嵐の海の中を漕ぎ渡る船。ベオウルフは舳先にすっくと立ち、進路をにらみつけます。彼が、普通の地続きの町ではなく、荒波を超えて、遠くの見知らぬ『世界』からやって来たことがうまく表現されています。宮崎アニメなんかでもおなじみの表現ですけれども。
同時に、『船を駆る者』という意味合いで、 『戦車』でタグ付けしてもよいかもしれません。
この作品では、船はもう一度、クライマックスシーンでも使われております。

*「パイレーツ・オブ・カリビアン」
「パイレーツ・オブ・カリビアン」三部作でも、地続きで行ける場所と違い、船でないと行けない場所、というのは、非日常感あふれるアドベンチャーの世界となっています。(特に三作目「ワールド・エンド」)
「タイタニック」冒頭でも、客船=新大陸へ渡るための唯一の手段
「ワンピース」なんかもそうですけれども。((ここで「地獄の黙示録」をもってこないのは、また今度、記事を書く予定があるから))

。。。って娯楽作ばかりですがっ!
実は、文芸的な作品よりも、娯楽作のほうがセリフを削らなくてはならない分、タロットでタグ付けしやすい気がします。

*もっとお手軽な道具は?
自主制作だと、船なんて大変ですよねー。でも、ハリウッドの超大作にあっても、もっとお手軽な道具を使っている作品があって驚きました。それは。。。(つづく)
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