ケータイで医療事故が減る!?(アメリカ)

病院では携帯電話はOFF、というのがかなり浸透してきましたが、それとはまったく正反対の論文が登場しました。

エール大学医学部が今月(2006年1月)に発表した論文によれば、病院で携帯電話を使うことは、緊密な連絡によって治療における間違いを減らすのに対して、電子機器への悪影響は殆ど引き起こしません。

Using mobile phones reduces error rate in hospital care (EurekAlert!)

ケータイ

医療関係者が携帯電話を使用することにより安全性が増すかどうかの調査はおそらく「Anesthesia & Analgesia 」誌 2月号に掲載された研究が始めてです。これは2003年麻酔学会の参加者4018人へのアンケートに基づいています。

回答者(麻酔医)の65%がポケベルを、そして17%が携帯電話を使用していました
ポケベル使用者の40%が連絡の遅滞を感じていました。しかし携帯電話使用者でそう感じたのは31%です。

麻酔学部 および 脳外科助教授 キース・ラスキン医学博士は、携帯電話による計測装置の誤作動は過去のものであるといいます。

「新型の携帯電話は、従来とは違う周波数で動作しています。わずかな医療機器の誤作動の危険性と、連絡が改善されることによる恩恵をはかりにかけてみるべきでしょう。」

論文によれば 携帯電話と生命維持装置などの医療機器の干渉が起きる危険性は2.4%。
連絡の遅れによって生じる医療ミスの危険性14.9 %よりも非常に小さいとのこと。

見舞い客はオフにしたほうがよさそうです。

入院患者がケータイを使用したときと ケータイ禁止の場合で治療の早さがどれぐらい違うかも調査して欲しいですね~。元気な人と違い、公衆電話まで行くだけで一苦労の場合も多いですし。

いつでも家族と話せるという安心感が有ったほうが治りが早いんじゃないかなぁと思うのですが。

engadget経由
イェール大学(エール大学) (ウィキペディア)
「Anesthesia & Analgesia」 102号 535ページ-541ページ (2006年1月)
 

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