ガラパゴスと、赤いキャンディーと、プレイステーション

ガラパゴス問題=進化の袋小路を打開するには 「素人」 パワーによって、一度 退化することが有効かもしれない、という話。

忙しいので、ちょっとはしょって書くので判りにくいかも。あと、年寄りの昔語りなのですんません。

<<追記>>  電子書籍についてちょっとだけ追加。
あと、赤いキャンディーと青いキャンディーの役割を逆に憶えてました。 ショック。。。 ちゃんと調べてから書かないといけませんね。。。
ふしぎなメルモ
書き直しておきました。ウソ書いてすんません。

進化の袋小路

ガラパゴス諸島には、独特の生物が生息しています。島国日本で独特の進化をとげた技術、製品のことを、それになぞらえて 「ガラパゴス・ケータイ (ガラケー)」などと呼称するようです。

これは、「進化の袋小路」の問題だと捉えることが可能かと思います。

ゾウは長い鼻を持ち、キリンの首は長く進化しています。が、 そこから進化を逆回転して、鼻が短い方向、首が短い姿に変わることは難しいそうです。

クジラやイルカが もう一度 陸に戻り (ゲゲゲの鬼太郎に出てくる)「大海獣」になることは、まずありません。

このように、一度進化すると、元の姿に戻れないことを 「進化の袋小路」と呼びます。
特定の環境に適応する姿に変化して繁殖、数を増やすのですが、逆に 環境のさらなる変化には対応できなくなってしまいます。

氷河期には巨大なツノを持ったシカが存在しましたが、 その巨大なツノを持つゆえに絶滅してしまいます。

赤いキャンディー 青いキャンディー   ~   個体発生は系統発生を繰り返す

生物の教科書に よく書かれている 「個体発生は系統発生を繰り返す」という言葉ですけれども、 胎児の成長の過程が、過去の進化の道筋の姿によく似ていることを表現するもの。

古い話になって恐縮ですが、 手塚治虫に「ふしぎなメルモ」 という作品があります。(修正: ひらがなでした)

 

  • 食べると10年成長する青いキャンディー
    (メルモが大人になるのに使います)
  • 食べると10年若返る赤いキャンディー
    (普通は、元に戻るのに使います。わたしも欲しいです~)

という、不思議なアイテムが登場する、いわゆる魔法少女モノなのですけれども。
ここでも、手塚イズムが発揮されています

 いつもは、青いキャンディーを食べてメルモが大人になるだけなのですが、、、
 10歳の少女が赤いキャンディーを食べると赤ちゃんに戻ってしまいます。
 
 では、赤いキャンディーを1個、青いキャンディーのカケラをちょっとだけ 同時に食べると、、、
「個体発生は系統発生を繰り返す」ので、 青いキャンディーの大きさによって 発生段階が停止、さまざまな動物 。。。ネズミやシカ、イルカ などなどに変身してしまいます。 

系統樹の枝から枝へ直接飛び移ることは出来ず、 進化をさかのぼって、 一度、退化しないと、進化しなおせないというわけです。
かなり無茶な設定ですが。

 

小さいころ、アニメを見てたときには、あまり このへんの理屈は よくわかってなかったような(汗

素人が作った(?) PS

現在でこそ活況の任天堂ですけれども、スーパーファミコンと Wiiの登場の間には、Nintendo64、そしてゲームキューブという、すこしマイナーな、2世代の据え置き機が存在しました

そのころゲーム市場に新規参入したのがソニーのプレイステーション(PS1)
(当時、私はゲーム大好きだったので、セガサターンも持ってましたけれども。)

で、 昔 雑誌のインタビュー記事で読んだのですが、、、(たぶん、久多良木健氏だったと思うのですが、、、)当時は、上司もゲームのことがまったく判らず、 本当に好き勝手に出来た、という趣旨の話が載ってました。

で、PS1の立ち上げ時期にソニーコンピュータエンタテイメント(SCE)が行ったのが、 「ゲームを作るクリエーターの発掘」 かなり 手間ひま、お金をかけて大々的に行ってました。 

素人さんほど、固定観念がないから、トンデモないものを作る。僕の経験上。
MaywaDenki 明和電機

いろいろと、独創的なゲームが出ました。 

ほぼ日刊イトイ新聞 – 森川幸人さんの「カルシノの贈り物」奇妙なガン の話
このあたりの記事にも、ほんのちょっとだけ 当時の話が

マスなセールスとしては、ファイナルファンタジー7 など、メジャータイトルが出たのが大きかったのでしょうけれども。(FF9まではPS1。 白鳥英美子さんの唄が好きでした。歳ですんません)

セガのほうも、セガサターンで  映画「アバター」そっくりのゲーム 「パンツァードラグーン」など、新機軸を打ち出してましたけれども。 (当時は、縮めて、「パンドラ」と呼ばれてました)

 進化しすぎていないこと = 人間の強み

これは あくまで私見ですけれども、 人間の 一番の強みは、 ハードウェアとしては、ほかの野生動物に比べて、 あまり 特定の性能に 特化していないこと。

 野生のサルに比べても、 爪も短く、 シッポも無く、キバもありません。

そして、ソフトウェアしだいで いかようにも変化可能な まっさらの、巨大な脳みそを持っていること。 (野生動物だと、あらかじめ、さまざまな行動が本能としてインプットされている)

 つまり、比較的 進化していないがゆえに、逆に 無限の適応力を持っている。

(ほかの動物とちがい、 特定の発情期を持たず、 いつでも繁殖可能 = 寿命のわりに世代交代が早い、ってのもありますが。)

ガラパゴスが 「進化の袋小路」 = 進化のしすぎ、 言い換えれば、「ケータイとは こういうもの」 「ゲームとは こういうもの」 「映画はこうでなければならない」 「スバル = 水平対向4気筒」 (昔は乗ってましたけど)、、、といった 「モデル」 「パラダイム」 「強すぎる既成概念」 だとすれば、 むしろ、 日本に必要なのは 「退化」  。

ちょっと前に流行ったブルーオーシャン / レッドオーシャン ならぬ、 先祖がえりのためのレッドキャンディー

。。。なのかも?

まったくの素人だけではビジネスはできないけれど、素人の心に戻って「限界まで引き算してみること」、なのかもしれません。

じゃぁ、具体的にどう、、、、というのは、素人なのでよくわかりませんけれども (すんません)

(すでに行われているものだと、携帯ゲームに立体画面を付けて、 もういちど 携帯ゲームというものを再定義してみる、とか、  自動車がハイブリッド、電気自動車になって仕切りなおしたり。。。でも、このあたりは 足し算であって、引き算じゃない気も。)

素人が 長々と生意気を書いてすんません。

*<<追記>> 電子書籍について
記事公開後に気がついたのですけれども、 直近の例としては、 iPadなどの電子書籍がよかったかもしれません。
電子ブック製品は昔から 出ては消えしてましたけれども、iPadの登場で、微妙に盛り上がってます。

基本的には電子書籍を読むのに使うのに特化した製品ですけれども 

-キーボードが無い
-ハードの拡張性が無い
-ソフトも自由に入れられない
(AppStoreに登録されてない勝手アプリを入れるにはJailBreakが必要?)

むしろ、PCを 一度 先祖がえりさせて、違う姿に 独自進化しなおしたもの、というのは、ちょっと我田引水でしょうか?
かなり 思いっきり引き算、してます、よね?

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