総合診療医ドクターGxxgle

NHKに 『総合診療医ドクターG』 という番組がありました。(秋の番組改編で終わるみたいです)

民放でも 『主治医が見つかる診療所』とか、いろいろあります、よね? (9/27に久しぶりに放映)

たま~~~~に見てたのですけれども、ふと思ったのが、 「こういう内容をネットで検索できるようにしたらどうなる?」というもの。

それも、医療関係者が使えるレベルだったとしたら?

たとえば、こんな、Webアプリを考えてみます。

  • 顔色
  • 体温
  • その他、気がついたこと

これを、googleのようにキーワードによって入力すると、確率の高い病名が表示される、というもの。 みなさんおなじみ、検索エンジンの病名判定用。

逆に、フォームを穴埋めする形のほうが、観察、着目すべき項目がわかるので、べんりかも しれません。

ある意味では、 超巨大な 電子書籍版の「家庭の医学」なわけですけれども。

こういう事例もあります。 ネットに限らず、テレビ、雑誌で見た病気と、自分の症状が似ていることから 「この病気にちがいない!」 と思い込むもの。 ン十年前の週刊誌でも 「問題だ!」 って書かれてた気がしますが。。。

素人よりも、むしろ医療関係者むけに、上記のような 「エキスパートシステム」 を作ったら?

これをgoogleが作ったとしたら、、、あんな感じになるだろう、、、というのは、皆様、なんとなく想像できるのではないでしょうか?

素人に使わせると、当然、 上記の 「Google症」 が起き勝ち、ですw。  が、道具は使いよう。医療従事者が使えば、誤診などを減らすための道具にもなるはずです。

モデルケース

  • 普通のPCでブラウザをつかって接続
  • まずは特別な検査の不要な体温、脈拍、血圧、顔色、基本的な血液検査値などを入力
    • 顔色は専用の色センサーなどを使って入力するとよいかも。
    • 現在の投薬状況
      (薬の軽い副作用というのもありがちなので
    • 大昔は検査センターで行ってましたが、バイオチップなどの登場で、血液検査も、今後、かなり安く、早くなることが予想されます

すると、

  • 症状から、考えられる原因、病名をリストアップ
    • 基本的には よくある病気の順に表示
    • 当然、頭痛であれば、風邪、花粉症、肩こり、虫歯などが、まっさきに疑われます
  • さまざまな並べ替え
    • 年齢別、なりやすい病気。 胆石とか
    • 渡航先によって。
    • 外科、内科、などのカテゴライズ別

      最近 急激に増えている病気、 などなど

  • とりあえずの処置
    まず、様子を見たり、次の検査を待ってもらうにしても。
  • 投薬の候補
  • 気をつけること
  • 今後、もっと詳しく調べたほうがよい検査項目

さらに

  • ポジトロンCTなど大型設備が必要な場合は、近隣地域での検査設備の検索
    • google map的な
    • 使用申し込みなども。

現在、日本の病院は 『三時間待ち、診察は3分』 と揶揄されますけれども、このようなシステムがあれば、 大幅な効率アップが望めるはずです。

大きな弱点、それは、、、

 AI 、 人工知能 、 エキスパートシェル 、 データベース、検索エンジン、いろんな言い方ができると思いますけれども。

上記のようなシステムは、現在の科学であれば、決して 実現が難しい類のものではありません。 (それなりにお金がかかりますが、、、たぶん、かなり安いはずです。)

上記を構築する上で、ひとつ 大きな問題があります。
それは、 『日本語で作っても、あとあと、世界的なサービスへと拡大しにくい』 こと。
専門家専用だと思えば、最初から英語で構築しちゃうのも手だと思いますけれども。

どうせ作るなら、、グーグルのように世界中から利用される病気診断のための検索エンジンを目指して作っちゃうのがよいのではないでしょうか? 中途半端な規模で作っても、ビジネスとして成り立ちにくいし、かえってお金が惜しいですし。 

今後、補正予算などの話も出てくるとおもいますけれども、、、日本の予算って言うのは、文教費や社会保障費であっても、実は 校舎、病院の耐震強化であるとか、実態としては 土木建設関連にお金が流れることが多かったりするのではないでしょうか?

上記のような 「ドクターG」 を 日本で作って世界に公開していく、というのも、ひとつの景気対策、国際貢献のやりかたのひとつではないかと思います。

意見の対立

先週の 「週刊ニュース新書」 において、コレステロール値の高さと、健康、疾病の関係について、 医療関係者同士でも意見の衝突がある、という特集が組まれてました。

「調査によっては、コレステロール値が低いほうが、病気の発生率が高く見える」

というもの。統計処理のしかたによって、存在しないデータが見えてしまう「ゴースト」だというかた、 そうではなく、有意だという人、などなど。

このように、関係者の間で意見の対立がある場合、検索エンジンに どのように記述したらいいか 困ると思います。 っていうか、人間のお医者さんだって困りますよねぇ。

wikipediaにおいても、編集合戦が存在するみたいですし。

(個人的には、コレステロール値が低すぎる人の中には、 「もともと、値が高いから、コレステロールを下げる薬を飲んでいることで、標準よりも低くなっている人」  が、含まれることによるのではなかろうか? と思いました。で、薬の用法用量の間違いなどで、値が下がりすぎてる人が 「値の低い人」に多く含まれていたら、病気にかかりやすくなる、かも? 素人のあさはかな考えですが。)

導入のメリット

  • 医療ミス、病気の見落とし減少ツールとして
  • 医療関係者のためのセカンドオピニオンとして
  • 専門分野にありがちな、自分の専門以外のことで重要な見落としをしてしまう 「タコツボ化」 の抑止
  • ノウハウの継承
  • 医療費の削減
  • ネットが使えれば 太平洋の真ん中でも、ジャングルでも、宇宙ステーションでも使える

ラッダイト2.0

で、以上は前フリなのですけれども、

昔だったら 図書館に何日も ひきこもらないと探し出せなかった本も、現代ではgoogleブックで、全文検索できたりします。

以前は本や情報を探し出してくる 「サーチャー」 という仕事が存在したわけですけれども、たぶん検索エンジンが出来た後、仕事は激減したり、業態も変わっているはずです。

上記のような 「ドクターGxxgle 検索」 、本格的なものを作ろうとした場合、やはり、お医者さんからは猛反発が予想されます。

あと、医療の診断知識というのは、別の言い方をすれば、知的財産なわけです。

ホントに実現しようとした場合は、この2点のクリアが困難かもしれませんね。

ラッダイト運動 – Wikipedia

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