日別アーカイブ: 7月 30, 2009

医療費とスケールメリット 日本再生への提言 その2

[pukiwiki]
まずは、こちらの記事をお読みください。
*[[副作用は「青い身体」:食用色素で脊髄損傷を治療:http://wiredvision.jp/news/200907/2009072923.html]]
タイトルはキャッチーですが、元に戻るみたいです。
“なお、皮膚や目は投与の1週間後に通常の色に戻った

これが本当に効くのか、安全なのか、ということは、キチンと検証されていかなければなりませんけれども。。。

“問題は、青色1号が”非常に安価なので、臨床試験を支援する製薬会社が見つけられそうもない”ことだ

この一行には、重大な社会問題が潜んでいます。
*インセンティブの罠
経済学では、個々のプレイヤーは、利益を最大化するように動く、と想定されています。
つまり、安くてよく効く薬を開発すると、既存の薬品の利益を圧迫してしまう。

したがって、安くてよく効く薬を開発する、という(社会としては重要な要請への)インセンティブが働かない。。。という構造が有りはしないでしょうか?

(私の父も、”薬品関連の偉い人から、「安いクスリを開発するというインセンティブは働かない」という意味の言葉を、違う方から、複数回にわたって”、伺ったことが有ると申しておりました)

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*医療とスケールメリット
普通は、顧客が増えれば、スケールメリットが生じて、サービスあたりの単価が下がり、全体としての売り上げの伸びは鈍化するはずです。

また、農業に関しても、最近は、100ヘクタール程度に農地を集積、大規模な農業法人を作ることで、スケールメリットが生じ、競争力が生まれるはず、という言説をよく見かけます。ビールのキリンとサントリーの合併もありました。金融機関についても、金融危機が地銀の合併を後押しするかも。

じゃぁ、老人が増えたら、新型インフルなどの治療が必要な人が増えたら、やはりスケールメリットが出るはずだから、、、医療費の伸びは鈍化、”個々の患者の負担は減るはず”です。現在、そうなっているでしょうか?

*世界のタミフルの8割を日本が購入している!?
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