GEONET(GPS連続観測システム) 国土地理院
日々の座標値[F3]を使用して、どれぐらい全国千ケ所余りの電子基準点の間の距離の変化 (基線変化)を地図上にプロットしました
ひらたくいうと、日本列島の伸び縮みのグラフです。何かの参考になるかも、ということで作図してみました。
各基準日について、先月にくらべて どれぐらい伸び縮みしているかの図です。
・アンテナのメンテナンスなどによる人工的なノイズは除去してありません
・海岸部、離島では、ゴーストが大きくでる場合が多いです
・電子基準点は陸にしか設置できないので、海の中の伸び縮みはわかりません
・プログラムにバグがあるかもしれません
・ほんとうはアニメーションにするとよいのですが、、、仕事が遅いのでちょっとできないです。すんません
・電子基準点の近くの工事や、木の枝などによる影響がノイズとして出ている場合があります
・日々の座標値[F3]は現在 2011-02-19までの値が公開されているため、図も2011-02-19までとなっております
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2011-02-19 先月比
一月前と比べてどれぐらい伸び縮みしたかの図
水平成分のみ抽出
一番赤いところは10km あたり 1ミリ 以上 伸びているところ
青いところは 反対に 1 ミリ以上縮んでいるところ
10kmあたり 1ミリの伸び縮みで色が一番濃くなるので、実際はそれ以上に動いている場合もあります。
2010-12-01 先月比
2010-01-15 先月比
一年前は目だった地震はありませんでしたが、今と同じぐらい伸び縮みしています。
このことから、
・伸び縮みの量と地震には、単純な線形の関係は無い
・なぜならば、変形することによって、エネルギーを開放している場合もあるから
つまり、この図だけでは、どこで地震が起きるかわからない。。。と私は解釈しました。
2011-02 前年比
こちらは一年前と比べてどれぐらい伸び縮みしたかの図
水平成分のみ抽出。
一番赤いところは10km あたり 2ミリ 以上 伸びているところ
青いところは 反対に 2 ミリ以上縮んでいるところ
10kmあたり 2ミリの伸び縮みで色が一番濃くなるので、実際はそれ以上に動いている場合もあります。