TEC 2011-02-24

24日午前3時38分ごろ小さな噴火があった模様。
新燃岳・6日ぶりに小規模噴火(UMK) 
噴火は1回です

ちょうど、この時刻の電離層の乱れ(電離層擾乱)の画像がありました
(ちょうど、上空を 良い感じでGPS衛星が通っていました)


電離層の乱れの原因はさまざまですので、 電離層擾乱(じょうらん)の全てが地電流による誘導電流ではありません。が、今回は、噴火の直前ですし、 その可能性は高いんじゃないかと思われます。

NICT GPS全電子数マップ 、TEC変動成分の画像

日本時間 24日午前3時は 世界標準時で 23日18時 となります。

Realtime detrended TEC map (60-min window)
23 Feb 2011 (054_2011) 17:00 UT

この画像 (17:30~17:50あたり)が、特に判りやすいですが、ちょうど九州南部にかけて電離層が乱れています。(誘導された電離層擾乱?)

Realtime detrended TEC map (15-min window)
23 Feb 2011 (054_2011) 17:00 UT

噴火よりも、少しだけ先立って電離層擾乱が発生していたようです。

Realtime detrended TEC map (15-min window)
23 Feb 2011 (054_2011) 18:00 UT

上記の画像の作成方法などについて

詳しい解説は こちらのページにあります。
電離層モデルと電子密度分布(TEC)推定

以下、ざっくりと、現在の自分の理解をメモ。
電離層の発達具合は、GPS衛星のL1 L2という2種類の電波の遅延時間の違いから観測されます。

作成に必要なのは、
・国土地理院 GPS連続観測システム GEONETのデータ
電離層の観測にはF3解ではなく、 (基本的には全基準点の) RINEXファイル、もしくは、リアルタイムデータが必要となります。
RINEXの場合、数時間遅れの公開となりますが、 別途契約により、リアルタイムデータの提供をうけることも可能みたいです。
・ちょうど天頂近くにGPS衛星がいること
・衛星の軌道
衛星によって、精密な軌道がすぐにわかる場合と、軌道の発表まで何時間かかかる場合があります。

なので、 軌道がよく判っている衛星 (たとえばQZSSとか、、、)が天頂方向に居れば、将来的には、 たぶん、リアルタイムに近いぐらいの時間で、このような画像を作成可能じゃないかと思われます、、、が、自分でやったことは無いので、間違った記述があるかもしれません。すみません。

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