マインドマップと巡回セールスマン問題

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週刊%%ネコニュース%%ニュース新書でマインドマップが取り上げられてました。
-[[マインドマップ(大江麻理子の出没!日記):http://www.tv-tokyo.co.jp/contents/adomachi/ooe/2010/01/post-399/]]

取材VTRでは、学生さんや校長先生がスピーチの原稿として、メモではなく、マインドマップを使っていました。

それを見て、ちょっと思いついたことをメモ。

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マインドマップは、グラフ理論で言うところの「木構造(ツリー構造)」と同様となっています。
-根っこがひとつで
-そこから幹や枝が生えていく。
-分岐した枝同士は繋がっていない。

(ここでは、話の都合上、あえて違いについては、目をつむることにします。)

さて、マインドマップjには、節目ごとに単語(トピック、ノード)が一つ乗っています。これをもとにスピーチをすると考えた場合、

-マインドマップは木構造
どんどん分岐していく
-スピーチは、頭から始めて終わりまで話す
一次元の構造 (一次元のリスト、タイムライン)

という構造の違いがあります。

ここでは、話の内容ではなく、この構造のみに注目し、 機械的に 構造を変換する方法を考えてみます。
(映画などの物語のアイディアを作品に落とし込んでいくときも同様の作業となるはずです。)
—-

すると、
-マインドマップの枝は、まずは無視することにして
(無いものとして考える)
-スピーチの中に登場する順にトピックを結んでいく
-各トピックは一度だけ通る
-なるべく 『近い距離』のトピック同士をつなぐように線を書いていく
(話の飛躍を少なく)
-全体を一筆書きに
スピーチは一次元のリストだから
-一筆書きの長さがなるべく短くなるように
(スピーチは、ある程度 短いほうが喜ばれるから)
-終着点は、最初のトピックにもどってくる。
(話の頭に戻る。 伏線の回収 )

という、いわゆる、『巡回セールスマン問題』になります。

-[[巡回セールスマン問題(ウィキペディア):http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%A1%E5%9B%9E%E3%82%BB%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%B3%E5%95%8F%E9%A1%8C]]

スピーチの場合は、かならずしも、スタート地点に戻ってくる必要はありませんが。

詳しくは[[ひとつ前の記事で触れた「最短経路の本」:http://boxheadroom.com/2010/01/27/link2010_01_27#content_Object_3]]を。

他には、
-マインドマップの枝で繋がっているトピック間の距離は、繋がっていない同士よりも近くなるようにスコアリングする
-トピックのつながりに方向を持たせる

などのヒューリスティックな評価法を導入していくとよいかも

えっと、バカみたいな思いつきですが、うまくプログラムに落とし込んでいけば、”マインドマップをスピーチに変換するプログラム”なんてのは、作ることは可能かも、と思いました。
私は作れませんが。

—-
番組中では、マインドマップの真ん中から周囲へと順に読んでスピーチを組み立てていくようなイメージでした。
きちんと頭の中でまとまってる人の場合、自然と読みやすいマインドマップになる(はず)なので、そんなプログラムは要らないのかも(汗

映画のストーリーラインなどの場合は、トリッキーな繋がりのほうが面白くなる、、、場合もあるかも?
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