ニューサイエンス誌によると、 ペンタゴンの アメリカ国家安全保障局(NSA)が、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)に書き込まれている個人情報を分析収集する研究に資金援助していることがわかりました。
追記 2006/07/02
W3C のJanet Daly 氏による反論も合わせてお読みください。
ちょい長いのでかいつまんで。先に、NSAの解説を読んでからのほうが判りやすいかも。
アメリカ国家安全保障局(ウィキペディア)
NSAはハリウッド映画では悪役で出ることが多いんですけれども、ドラマ「24」の主人公が所属してる組織のモデルもNSAなんじゃないかと思います。
「ネット上に、人々が自分自身の個人情報を詳細に書いていることに、何度もびっくり、唖然としています」
そう語るのはシリコンバレーの暗号ソフトメーカー PGPのセキュリティオフィサー ジョン=カラス氏。
MySpaceや、FriendsterのようなSNSに警鐘を鳴らすのは、彼一人ではありません。そこはスパイ天国なのです。
ニューサイエンス誌によると、 ペンタゴンのNSA アメリカ国家安全保障局(盗聴および暗号、暗号のプロフェッショナル)は、SNSの会員が自分自身について書いている情報を分析収集する研究に資金援助していることがわかりました。
(中略)
2001年9月11日の同時多発テロ以降NSAが電話の通話を記録していたことが先月明らかとなり、全米を動揺させています。議会に助言を行う議会調査局は、電話会社がこれに協力したのは、法に触れるかもしれないと指摘しています。しかしながらホワイトハウスは、既存の盗聴に関する法律では、テロに対応できないとして、国会がNSAの黄道を調査しないよう要請しています。
電話記録の範囲が絞り込まれた後、NSAはWeb盗聴計画を推し進めています。
彼らは、対象者のごく基本的な人間関係を描き出します。それは時に『点と線』と呼ばれます。(中略)
これにより、ブラックリストの要注意人物と、どれほど関係あるかが『見える化』されます。
SNSのデータを電話の通話記録に加え、同じ行動を取っている人間を調べることにより、NSAは、より深く人間関係をつかむことができました。たとえば、飛行機の操縦を学んでいる、など。
(以下略)
Pentagon sets its sights on social networking websites (New Scientist)
さらに、プロフィールに書かれた性別、宗教なども情報収集の対象に。とのこと。
コンピューターでテロリストっぽい人をググれるような時代、になりつつあるようです。
……しかし、検索エンジンの検索結果の精度を考えるに、かなり関係ない人がブラックリストに入っちゃいそうな。たとえば、見栄を張って「今日は飛行機の操縦を練習しますた」とかウソ日記書いただけで……
怖!
でも、SNSに入ってない私は関係ないですから!
orz
関連 ?
「防犯カメラのビデオ映像からの写真転用は訴えられるほどの悪事である」
これからブログを始める人達への重要なアドバイス:無難なペンネームをおさえ、それをプロフィールに書いておけ (YAMDAS現更新履歴)
2006/07/02追記
W3C のJanet Daly 氏による反論も合わせてお読みください。