日別アーカイブ: 8月 14, 2009

巨大頭脳としての市場

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よく、市場に政治が手を突っ込んではいけない、といわれます。
果たして本当かどうか?
市場に自律性、(ビルトイン・スタビライザー、神の見えざる手)があるとすれば、その具体的なメカニズムは何なのか?

素人なりに、思考実験してみたいと思います。素人の特権として、間違えを恐れず、楽しさ優先で。
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先に、最近見た経済関連記事いくつか
*[[産業という名の麻薬 - 「ローマ亡き後の地中海世界」からの脱線:http://d.hatena.ne.jp/michikaifu/20090803/1249359933]]
“ひとつ面白い指摘だと思ったのが、当時の北アフリカでは、海賊があまりに儲かるので、「主要産業」になってしまった、という点だ。

*[[ついにきた、HFT:http://blog.goo.ne.jp/kitanotakeshi55/e/b90293bda1b2e5c4653f9c6248321576]]
機関投資家や、市場の監視役によるチートの話。
-[[魚拓:http://s04.megalodon.jp/2009-0814-0110-13/blog.goo.ne.jp/kitanotakeshi55/e/b90293bda1b2e5c4653f9c6248321576]]

ずるぅぅぅぅぅい

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さて、今回の記事の発端は、こちらの文章です。

“あまり知られていないことだが、ハイエクは最近、『感覚秩序』(1952)でニューラルネット(神経をモデルにしたコンピュータ)の原理を初めて提唱した科学者として「再発見」されている。脳も社会も、特定の中央集権的な計画なしに進化した自生的秩序だというのが彼の哲学だった
[[ハイエクとインターネット――自律分散の思想(池田信夫):http://www003.upp.so-net.ne.jp/ikeda/shunju.html]]

ハイエクは、市場を、ニューラルネットワーク (ニューロコンピューター) すなわち、 ”巨大な脳みそ”シミュレータとして捉えていたようです。
*巨大頭脳としての市場
市場には、大勢の投資家が参加しています。
で、彼らは、基本的に2種類の行動 (売るか、買うか)を行っています。
(先物、空売り、信用買、オプション、いろいろありますが)

つまり、星の数ほどの人数によって、一人一人が神経細胞の役割を果たすようにして、巨大な脳味噌を形成している、と捉えても、あながち誤りでは無さそうです。
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さて、ここからが本題

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