イオンの風で’(CPUを)もっと涼しく!

暑いですねー(そーですねー)
というわけで、暑い日に気になるものといえば。。。そう、パソコンの熱暴走だねっ!
今までのCPU冷却ファンよりも250%も効率アップするかもしれない「イオン式」冷却ファンのニュースです。

将来のパソコンは小型の「イオニック・ウィンド・エンジン」によって冷却されるかも。

‘Ionic wind engines’ keep computers cool

米インディアナ州Purdue大学では、より効率的にコンピュータを冷却する機構の研究を行っています。マイクロチップはよりパワフルになり、また、コンパクトにする努力により、冷却はますます難しくなります。巨大なデータセンターを冷却するには、年間何億円もかかります。

マイクロチップは通常、熱を拡散させる金属製の羽根ヒートシンクと小型のファンによって冷却されています。
Purdue大 Suresh Garimella氏と共同研究者が開発した「イオニック・ウィンド・エンジン」を使えば、冷却効率を劇的に改善することができるといいます。

「イオニック・ウィンド・エンジン」自体が冷却をするわけではありません。イオンの風が冷却面にへばりついて動かないままの空気の分子を攪拌することによって従来のファンの効率を上昇させます。

Garimella氏のグループによる実験では、従来のファンと組み合わせたとき、最高250%の効率アップを示しました。実験の結果はthe Journal of Applied Physics,に掲載されます。

イオニック・ウィンド・エンジンは、近づけた2本の電極の間の空気を貫く電流によって風を発生させます。

電極の間に生じた電子の流れは空気分子と衝突、プラスに帯電したイオンを作ります。プラスのイオンはマイナスの電極へと移動、小さく、集中した風が発生します。

太さ50マイクロメーターのステンレス線を負極に使用。幅1ミリの銅テープを陽極に。
熱したガラス板に陽極を固定。負極を3ミリ上に固定しました。

しかし、ワシントン大学で、やはりイオン冷却を研究しているネルス・ジュエル・ラーセン氏は非常に興味があるとしながらも、ひとつ課題が残るといいます。
それは、4,575ボルトの電圧が必要であること。半導体は基本的に静電気のような高電圧に弱いですからねぇ。。。


それはそれとして。人間用のクーラーで帯電させた空気を噴出す、いわゆるマイナスイオンなクーラーってありますよね? マイナスイオン自体の効能には私懐疑的なんですけれども、あれって、イオニック・ウィンド・エンジンと同様の理屈で冷却効率のアップが期待できないかなーと思ったり。

・人間はプラスに帯電しています
・で、エアコンからマイナスに帯電した風を送り出す
・肌に冷えた空気分子が吸いつく
・熱くなった空気が肌から引き剥がされて効率アップ、

。。。みたいな効果が期待できないかなぁ?などと妄想中
専門家じゃないんで、ホントにそんな効果があるのかどうかは判りませんが。。。

ファンデーションを帯電させることによって均一に、って商品も数年前CMをよく見ましたが((たしかファンケルのSK-2系列の商品だったような。検索したけどわからず))、イメージ的にはアレのほうが近いかもわかりませんが。

(長期間イオン化した空気を肌に当て続けたときの人体への影響も気になりますが。エアコンだったら、すごく長い時間使うわけですし。)

。。。などとダラダラ書いたわけですが、人間用の場合、補助用の小さい扇風機を回したほうが早いかも。

関連
静電気発生のメカニズム

扇風機

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。