世の中、直感と事実が同じであること、逆なこと、さまざまですけれども……
検索サイトが、『人気サイトに、より多くのトラフィックをもたらすことで、ネットでの不平等を悪化させる』という容疑は、濡れ衣かもしれません。
研究によれば、むしろ、小さな、人気でないサイトが注意を向けられる手助けをしています。
弱小サイトにも、まだまだチャンスあり?
インディアナ大学のコンピュータ学者、フィリッポ=氏の研究によれば、人気サイトは、明らかにそれ自身の人気から利益を得ています。
New Scientist誌の取材に対し
「『富めるものはますます富む』の構造は、ウェブにもあてはまります。サーチエンジンが、それを拡大しているのか、緩和しているのか、それが問題なのです。」先行研究によれば、インターネットは「スケールフリー ネットワーク」であり、これは、ごくわずかな数のウェブサイトだけが、大量のサイトからリンクされていることを意味します。主要な検索サイトは、そのサイトへリンクしているサイトの数と、リンク元のランクによってランク付けしています。このことが、検索結果の偏りに対する疑念を植え付けました。
これにより、人気ページが検索結果によって、より高くランク付けされ、さらに多くリンクされるという悪循環が始まるのでは、という懸念を呼びました。
批評家は、これを 「Googlearchy」 と呼び、オンラインショッピングや、技術革新、さらには、政治的な思想までもゆがめることができると主張します。
ここまでは、新約聖書 マタイによる福音書 第25章の言葉から名づけられたマタイ効果の話。ロングテールに勝ち目は有るのでしょうか?
しかし、メンツァー氏の研究では、そのような兆候は発見出来ませんでした。
ウェブのトラフィック追跡会社Alexaの資料を、メンツァー氏と共同研究者が見たところ、むしろ、人気の無いサイトのトラフィックが増える手伝いをしています。Googleのようなサーチエンジンはトラフィックパターンを秘密にしているため、Alexaのデータは、推計値です。
リンクの偏りは、検索条件がしばしば特殊である、という事実によって、しばしば相殺されます。
弱小サイトのほうが、大手サイトよりも、より検索条件に合致するということも在りえます。たとえば、みんながアップルコンピュータにリンクするので、「apple」の検索結果は、アップルコンピュータがトップになります。しかし、「jonagold apple 」のように特定の品種を検索すれば、ニューヨークりんご協会のような知られていないサイトがトップになります。
たしかに、大手サイトはまだまだ 弱小サイトよりも多くアクセスされるでしょう、そうメンツァー氏は語ります。しかし、サーチエンジン経由のアクセスは、他サイトからのリンク経由でのアクセスと比べて、20%多いだけだといいます。
ペンシルバニア大学 コンピュータサイエンス C=リー=ジャイルズ氏
「この研究は、被リンク数は、あなたが考えているほど高いページランクを与えてくれるわけでは無いかもしれない、ということを示唆しています。特殊な分野なら、まだまだ、フェアな方法で検索結果上位に入ることが可能です。それは、人気曲線の下位にいる人たちにとっては、とてもエキサイティングなことです。」
以上、ニッチな検索キーワードなら、ロングテールにも、まだまだチャンス在り?というお話、でした。
でも、それって、「単純なキーワードじゃ、勝ち目が無い」ってことを裏返して言ってるだけでは……