【マンガ】サルでもわかるチョムスキー入門

チョムスキーという名前は時々耳にしても、いったいどういう人なのかはよく知らなかった私。
というわけで、いまさらながらマンガにて入門することにしました。

チョムスキー入門
チョムスキー入門

posted with amazlet on 06.07.31
ジョン・C. マーハ John C. Maher Judy Groves 芦村 京 ジュディ グローヴス
明石書店 (2004/02)
おすすめ度の平均: 3.75


表紙にはマンガとは書かれていませんが、中身は、新聞に書かれているひとこまマンガそのもの。
コマ割は無いのですが。

前半は言語学者としての顔、後半は社会批評家としての顔。
どちらも、既存の学者をケチョンケチョン、なんですね~(汗

具体的には、どんなことが書かれているかというと……

アメリカには口にしにくい5文字の単語があるんだ。

それは”class”(階級)だ。

社会が自由になればなるほど、思想統制と情報操作のシステムは磨かれ洗練されたものになる。

事実、僕はマクナマラ((ジョンソン政権の国防長官))とレーニンが書いたものを比べてみたことがあるんだが、とても似通っているね。実際、そのイデオロギーは類似したものだね。

では、自由主義(リベラリズム)は?~活動する知識人

本の後半から引用した、この三つを読んだだけで、大体、あとの中身は想像していただけるのではないかと(汗)。そういう本です。

前半の言語学の部分は難しくてよく判らなかったとです。

特に面白いな、と思ったのがこちらの、バベルの塔についてのページ。

バベルの塔は聖書の中で、言語によって分けられた人類を象徴しています。

しかし、むしろ言語の違いは豊かさの源泉であって、必ずしも苦しみや混乱の原因ではありません。

これはチョムスキーではなく、この本をまとめたジョン・マーハ氏による解説なのですけれども。

実は、どちらかというと不吉だとされる、タロットの「塔」のカードについて、同じような ~「大きな物語の崩壊による、小さな物語(人間らしさ)の復権」~  という解釈は出来ないかな~ などと、ちょうど最近考えていたところだったので、「地球の反対側にも同じことを考える人が居たんだなぁ」と、少し驚くと同時に安心しました。

それはそれとして。
昔は、わかりやすい解説書を探すキーワードは「マンガ○○○○入門」(○の中はマージャンとか、日本経済、とか)でしたけれども、最近は「サルでもわかる」・・・すら通り越して、すっかり「萌える○○○○」ですね~

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