アリが方向オンチにならない秘訣は『お家が一番!』(スイス)

この記事、ブログの文章術にも応用できるかもしれません。

今度あなたが地図やカーナビを持っていても道に迷ってしまったら。

その時は、道に迷わないためには、定期的に家に帰らなくてはならない、そんな、かわいそうなアリに思いを巡らせてください。

No place like home: Ant navigation skills used in robot navigation (EurekAlert!)

 これについて発表を予定しているのはスイス チューリッヒ大学の Markus Knaden,博士。アリにとって巣は、道順を初期化し、食料さがしで迷子にならないために重要な要素だといいます。

Dr Knaden  『アリの実験から得た経路探索と目印についての知識は、既に自律型ロボットの分野において認められています。重要な場所での経路探索のリセットは、ロボットによる方位決定の信頼性を高めます。』

 エサ探しの帰路、アリは道しるべを使うことができます。さらに、予備のシステムを内蔵しており、行きの道が曲がりくねっていた時には、巣へ近道を通って帰ることができます。このシステムは『経路探索』と呼ばれ、頻繁に、アリの中のコンパスと歩いた距離によって再評価されます。
 
 Knaden博士と同僚は、この経路探索はアリの脳の能力であり、定期的に、間違いの無い場所でリセットしなければ、時間と共に間違いを蓄積しやすいと考えました。そして、その場所(=巣)を彼らは見つけたのです。
 
 エサの場所からアリを巣の中へと移動させてやると、アリは再びエサを目指して正しい方向へと出発することができます。しかし、巣の外へと移動すると 、アリは巣を目指して歩き出します。(たとえ、巣のほうがエサよりも遠くても) まるで、里心がついたように。 

Knaden 「巣に戻って、くわえたエサを放すことが、経路探索のリセットに必要なのではないかと考えられています。」
「これを実証するため、中を観察できる人工の巣を設計しました。」

 次に、研究グループは、道しるべが豊富にある地域のアリの種族について研究予定。

Knaden 「おそらく、そのようなアリは巣ではなく、道しるべをより高度に評価して利用するだろうと予想されています。」

 道に迷ったら、確実な道しるべの場所まで戻る、というのは人間もアリも同じ、という話でした。

 人間の場合はアリと違って『人に教えてもらう』という最終奥義もありますけれども。

カーナビなど以外にも、いろんなことに通じる気がします。

・データベース ->コミットメント、ロールバック
・Webデザイン -> 「パンくずリスト」
・文章術 ー> 『一文を短くって言うけどさ1 (ブログ文章術 米光一成)』
読者を迷子にさせないためには、という話。先が楽しみです。

関連
AUのEZナビウォークが3D表示に対応 (WBS トレたま)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。