理科の授業で習ったあの実験と同じ現象が、地球規模でも起きているようです。
曇り空が続くのは誰のせいでしょう? そう、宇宙線ですね!
外宇宙や太陽フレアーからやってくる高エネルギーの小さな粒子は、地上の天候に少しだけれど重要な影響を与えます。曇る確率を20%増やすのです。
英 レディング大学 ジャイルズ・ハリソン氏と、デビッド・スティーブンソン氏は、英全土の過去50年間の日照の記録を調査。そこから、日々の曇り具合を計算しました。同じ期間の中性子を数えた記録と照らし合わせることにより、宇宙線と雲の間に明確な関連があることを示しました。
ハリソン氏 『宇宙線が強い日に曇る確率は20%増加します。』
これは、1年につき、2、3日曇りが増えることに相当します。
宇宙線が大気にぶつかると、電気を帯びた粒子を発生、雲の成長を助けます。温室効果ガスに比べてその影響は軽微です。しかし、過去の原因不明の気象変動について説明できるかもしれません。
理科の実験で霧箱(きりばこ)というものがあります。
水蒸気で満たした箱の中に宇宙線などの粒子が通ると、そこに霧が発生して、粒子の通り道が目で見える、というもの。
霧箱のやさしい説明はこちら。
◎【動画あり】放射線が見えた! ~ 手作り霧箱教室 ~
(高エネルギー加速器研究機構)
動画は必見!
◎霧箱を作ろう
(ラーニング サイエンス ネットワーク )
図がいっぱいです。
霧箱と同じことが地球規模でもおきていたんですね~