日本列島の地殻変動 先週比 (Weekly) 2011-05-14 現在

2011-05-14を含む週と、その前の週との日本列島の伸び縮み。 GPS連続観測網 GEONETのデータを使用させて頂いております。

赤が伸び、青がちぢみを表現しています
東へ移動する東日本と、移動の少ない西日本。
そのため、糸静線の色が濃く、ひずみが大きくなっています。

今回はアニメGIF。同じ日のデータを、濃淡を変化させて表示しています。

20110514
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一番濃い画像。クリックで拡大します
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GISソフトに読み込むときのwldファイル

前の週の画像:日本列島の地殻変動 2011-05-07

○前の週には東北地方に 南北に長く、東西方向の歪みが見えましたが、 それが消えています。

○糸魚川ー静岡構造線沿いには ひきつづき歪みが見られます。
また、伊豆半島の色も 先週につづき 濃いままとなっています。

○三重県に 地震後 消えていたひずみが 再び現れています。

水平変位 矢印

代表的な地点の水平移動を矢印で示した図

2011-05-08
東日本は ひきつづき 毎週数センチのペースで東へと移動しています。
西日本は反対に西に数ミリのペースで動いています。

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2011-05-14

全体として東へ移動していますが、東北地方の移動ペースが突出しています。

計算期間が短い(先週比) なので、このように値が暴れますが、かならずしもノイズというわけではなく、ある程度まとまった地域が まとまった動きをしているのがわかります。

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hw2011-05-14

○東北地方は、ひきづづき 毎週数センチのペースで東へと移動しています。

○糸魚川ー静岡構造線沿いには ひきつづき歪みが見られます。

東へ移動する東日本と、移動の少ない西日本。
その移動量の差が、糸静線にひずみとして現れていると考えられます。

今後の予想

東北地方全体の色が かなり薄く(=週単位での変形が少なく)なってきました。

しかし、これは あくまで東北地方の中での変形が少なくなった、ということであって、 東への移動ペースが 週に数センチと大きいため、東日本の色が薄くなった = 平常運転に戻ったと解するのは、ちょっと難しいと思います。
(移動ペースも まだまだ大きいですし。)

前の週に歪みが大きかったところの色が薄くなった= 応力(ひずみ) のパワーが限界まで溜まり、 それ以上変形できなくなってきた、 という場合もあります。 その場合は、地震の発生に ひきつづき注意が必要かと思います。

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