【動画】日本列島の伸縮 2011/03/19 現在

GPS連続観測網 GEONETのデータを利用し、東北地方太平洋沖地震(2011.03.11) による日本列島の伸び縮みを見える化するシリーズ。

今回は 地震をはさんだ変化を見られるよう、 3/19の前月比、前年比のデータを 濃淡を変えてアニメーションにしてあります。(高解像度に切り替えて見ることをお勧めします)

2011/03/19現在の前月比、前年比を動画をYouTubeにアップロードしました

シークバーを動かして適当に濃淡を変化させたり、
スペースバーを押して 適当なコマでポーズさせてみたりしてください。

YouTubeで見る

静止画も二枚だけ貼っておきます。
画像左上の日付にMと入っているのが前月比 (Monthly)
Yと入っているのは前年比 です。
◎赤いところは伸び、青は縮みを表しています
◎色の濃淡は 伸縮 2011-02-27 先月比の静止画こちらの動画とほぼ同じです。

◎以前の画像や動画は「GPS間の距離の一ヶ月平均」が伸びたか縮んだかを現していましたが、震災前と後を比較したいというリクエストが有ったため、「一週間平均」に変更してあります。
詳しくは画像に入れてある START END の期間をご覧ください

伸縮 水平成分 前年比 2011/03/19 現在 1.7e-e

ちょうど 3/11をはさむ形で伸び縮みを計算した画像。

y20110319

10kmあたり1.7ミリの変化。以前アップロードした画像と同じ濃淡で、これだけ色が変化しています。

伸縮 水平成分 前月比 2011/03/19 現在 8e-8

地震による変動が大きすぎて、前年比と前月比が えらく変わらなくなってしまっています。
2枚貼った意味が無いかも?
20110217_20110319

10kmあたり 0.8ミリの変化。以前アップロードした画像と同じ濃淡で、これだけ色が変化しています。

基本的には、本州を東に行くほど、変動が大きくなって、色が濃くなっていきます。

北陸まで伸びの範囲(赤)が広がって見えているのが意外ですが、
最新の地殻変動情報(国土地理院)で調べてみると、意外に北陸 (例えば福井県)の水平変位が意外に大きく、地震によって9センチ強 動いていることがわかります。 

同じぐらいの緯度の和歌山県潮岬は2センチ強しか動いていません。

GPS基準点の変位と、太平洋プレート/北米プレートの寄与率

今回の地震では、桁違いの移動が生じ、場所によってはメートル単位での水平変位や、沈降が起きました。

この変動をパラメータとしてまとめれば、日本のどのあたりの地域が、太平洋プレート/北米プレートの動き、力に対して、どれぐらいの影響の受けやすさであるか、というデータとして、今後の地震予測に役立てることができるのではないかと思います。

普段は、他のノイズとの区別が難しいですが、今回は大きな変動だったので、単独の要素として取り出し、評価しやすいのではないでしょうか。
(私はだめですけど、 理学部の方々とか。)

この後は?

これらの画像を作ったものの、判読するのは 私一人では困難です。
なので、この画像を知り合いの学者さんであるとか、行政の防災関係の方にお見せしたところ
かならず言われるセリフが
「この後は?」

私も見たいです! が、、、、 というわけで つづきは また今度。

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