レンタルも開始され、人気爆発中の映画『スウィング・ガールズ』。
今回は、私の独断と偏見で、映像的に『これは 面白い!』と思ったシーンをピックアップします。
スペシャル・エディション
特典ディスク内容
・ロケ地めぐり
・サイドストーリー ×7
・『矢口映画の作り方』ほか
(以下、映画の内容に触れています。未見のかたは、楽しみが半減する場合が有りますので、ご注意ください)
いろいろと、見どころの多い、映画『スウィング・ガールズ。』
今回は、主人公たちが、ジャズのリズムを身体で憶える場面。
『麦畑だって、スウィングすればジャズになるんだ!』
と、学校や、街中で 踊りまくるシーン((『仮面ライダー響鬼』で、2回に1回は オープニングに こういうのが使われてます。))
……ではなく、イノシシ登場シーンをご紹介。((『イノシシのシーンが面白い!』 っていうのは、映画に詳しい知人、Oさんに教えていただきました。Thanks!))
山の中、イノシシに追われたガールズが逃げ惑います。
が、このシーン、イノシシも、ガールズもピタッと止まった状態で、カメラだけが回り込んで撮影しています。
ここで、イノシシを動かそうと思った場合、
・コンピュータ・グラフィック
・アニマトロニクス((機械じかけのぬいぐるみ))
といったものを使うと、お金をかなり費やしても、画面が安っぽくなりがち。
ところが、(ここが スゴイなぁと思う部分なのですが)逆転の発想で 『時間よ とまれ!イノシシが動けないんだから、人間も止まっちゃえ!』
これで 『マトリクス・イノシシ』の出来上がり!
CGに負けない 独特の美しさや、迫力のある映像に仕上がっています。
お金を使うと、むしろ安っぽくなり、お金の比較的かからない方法で撮影したほうが 迫力のある映像になる、っていうのが 面白いですね。
生きたイノシシとガールズが同じ画面内に登場するような撮影は 危ないですしね! と 思ったら。
マツタケ山から逃げてきたガールズたちがイノシシと遭遇する場面。
実はこの部分だけは本物の生きたイノシシ様にご登場いただいて撮影をした。
え゛?
本物のイノシシ様にご登場いただくのだから念入りな準備が必要だ。イノシシ様はまっすぐ突進することしかできない、しかも走り出したら止まらない。
~中略~
そして檻から放たれたイノシシ様がどれほどの暴れぶりを見せてくれるのかと固唾を呑んだ。
ふむふむ。
ところが・・・。イノシシ様は車での移動にお疲れだったのか、はたまた夏バテか、突進どころかろくに歩くこともできずに千鳥足!全く使い物にならない状態だったのだ!
終了後イノシシ様はご昇天なさり、いずこかで牡丹鍋となってご活躍されたらしい。結局、本物のイノシシ様が映画の本編にご登場することはなかったのでした・・・。
ご冥福をお祈りします……
ちなみに、このシーン、ピタッと動きが止まっているボーイの手が微妙にプルプルしてたような してなかったような……
そのあたりは、皆さんの目で 確認してみてください。
・『
こちらも、矢口監督の作品。 ある意味、究極のニート対策かも!?