『劒岳 点の記』に真のリーダーシップを見た(!?)



ちょっと感動しました
浅野忠信演じる主人公は地図を作る文官。軍に「民間人の『日本山岳会』よりも先に剱岳に登頂せよ」と命じられるのですが。。。

この人が、すごく 「いいひと」 なのですね。 腰は低いし、偉ぶらない。
香川照之演じるガイド宇治長次郎に対しても敬意を払う。強力たちが疲れてへばっていると、牛肉の缶詰を差し入れるという気の配りよう。

剱岳山頂に登る直前には。。。(以下 数行ネタばれ)

先頭を歩いていた香川照之は腰の命綱を解き、チームのリーダーである浅野忠信に先に登れと道を譲ります。自分は、あくまでガイドであり、登頂者ではない、というプロ意識。 しかし、浅野は次のようなニュアンスのことを言います
「あなたは、ただのガイドじゃありません。私たちの大切な仲間です。どうか、先頭に立って山頂に登ってください」

しびれます。

この映画の監督木村大作は黒澤明のもとで撮影を行っていた人物とのこと。そう聞くと、、なんとなく 『生きる』 とか『ウルス・デザーラ』を連想してしまったり。

真のリーダーシップとは?

日本では、どちらかというと、強いリーダー像、熱血キャラ的リーダー、偉いリーダーが好まれる気がします。が、この映画のリーダー的存在であるところの、浅野忠信演じる主人公柴崎芳太郎はどれにもあてはまりません。
(あえて類型的に4文字で表すとすれば 『陣頭指揮』 型でしょうか?)
。。。と、ここから 『真のリーダーシップとは?』って話をしようかと思ったのですが、リーダーシップについて熱く語れるほど偉い人間じゃないので、ちょっと脱線。

黒澤明監督の映画『生きる』の、志村喬が演じる主人公は、しがない公務員。すごくおとなしい性格です。しかし、ある日、地域に公園を作るために、奔走することに。でも、奔走といっても、セリフは「あの。。。 どうか。。。 ひとつ。。。。」ばかり(汗
しかし、とにかく粘って、粘って、頭を下げまくって、最後には皆を巻き込んで、公園を作り上げます。

映画『剱岳』の主人公は、(「生きる」と違って 寡黙ながらも滑舌いいですけど) その仕事に対する姿勢に、共通するものを感じました。

映画『剱岳』の舞台となっている時代であれば、お役人はもっと威張っていそうな気もするのですが、主人公 柴崎をみていると、つまらないメンツやプライドよりも、プロとしての仕事や仲間を大切にする。。。なかなかわかってても出来ないですよねー。。。 と、ちょっとだけ感動した私です。(感動というのとはちょっと違うけど、、、)

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