2000年前に ギリシャのアルキメデスが書き記した数学の本。 長い年月のうちに読めなくなっていたページを X線を使って解読する作業が始まりました。
スタンフォード大学のシンクロトロンにて、強力なX線を羊皮紙に照射することにより、インクの中の鉄分が蛍光を発し、一度 消された文字までも浮かび上がらせます。
今回 解読されるのは 10世紀に作られた写本、パリンセストと呼ばれる、何度も再利用された羊皮紙の本です。
羊皮紙は動物由来であり作るのに複雑な工程を要するため時には同じ重さの金と交換されるほど高価なものでした。そのため経済的に苦しい時は不要となった書き文字を洗い流したり削ったりしてからその上に新たに文字を書き、新しい文書を上書きしていました。
この本の全174ページのうち 1/4が読めなくなっていました。
羊皮紙に印刷された字を消して 再利用されたためです。
スタンフォード線形加速器センター (SLAC) の科学者 Uwe Bergmann氏は、 2003年 ドイツで開催された会議に出席したとき、古い羊皮紙の本に使われたインクに鉄が含まれていた、という記事を読み、 『解読にX線が使えるのでは?』 と思いつきました。
彼はボルティモアのウォルターズ美術館に連絡をとり、さっそく実験開始。みごと 古い羊皮紙に書かれていた、読めなくなった文字を浮かび上がらせることに成功しました。
今後数年かけて この 古代の数学の本の全てをDVDに収める予定。
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だそうですが~
数学の苦手な私には、現代の日本語で書かれた数学の本でもチンプンカンプンだったりするのでした。((というひとは 多いに違いない!))
orz
追記:
と、人に話したところ
『どうせなら、宝の地図のほうがいいな』
とのこと、でした。同感!
情報源
New technology reveals ancient math texts (Mercury News)
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