『私の人生、間違いばっかりだ』
と凹んでいるときに読むと元気が出るかもしれません。
ヘマな奴ほど名を残す
―エラーと間違いの人類史
―エラーと間違いの人類史
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ピーノ アプリーレ Pino Aprile 泉 典子
中央公論新社 (2004/09)
中央公論新社 (2004/09)
著者のピーノ・アプリーレ氏はイタリア人ジャーナリスト。1950年生まれ
現在は週刊誌『ジェンテ』の共同主幹。
若いころは、カンボジアでクメール・ルージュの取材なども行ったというつわものです。
この本は、 『ヘマ=間違い』の意味を考察する本なのですが、その内容は多岐にわたります。
- 生物学
- (地球に生命が生まれたのは偶然だが、進化はエラーによって引き起こされた)
DNAには間違いが詰まっている - 物理
- (ちょっと難しくて判りませんでした。 真空のエネルギーとか、超ひも理論等)
- 宗教
- (エデンの園では 規則違反がひとつだけ。 この地上は 間違いだらけで、真実はひとつだけ)
- 文明
- (進歩すれば 進歩するほど、起きる間違いがどんどん増えていく)
- 社会
- (笑うときは 間違いが起きたとき)
- 芸術
- ( 美男 美女 = 平均顔 )
などなど。
私自身、今日、昼飯を食ったついでに図書館に寄るという間違いを起こさなければ、この本を手にとっていなかったわけですが。
普段からドジの多い私は、間違いの意味、効用を説いたこの本は、大変面白く読めました。
オススメです。 という私の言葉を信じて この本を読む という『間違い』をおこしてみるのもいいかもしれません。