補助金 -> ベンチャーくじ +「国内向け国家ファンド」へ

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昨年 大いに世界を騒がせた存在のひとつが 「国家ファンド」
オイルマネーなどの資源国、新興国が、従来は公的資金が手を出してこなかった投機的なセクターにまで乗り出してきて、原油や穀物相場などが高騰しました。

(概要はタイトルのとおり)
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さて、リーマンショックから1年経とうとしている現在、、、
*[[「最先端研究開発支援プログラム」30件に2700億円の研究費:http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/3187d4baebb436c094bf4b21fece79d9]]
池田信夫 blog 2009-09-09 の記事

-[[最先端研究開発支援プログラム 公式サイト:http://www8.cao.go.jp/cstp/sentan/index.html]]

パラパラと見てみましたけれども、iPS細胞やノーベル賞受賞者など、世界的にも有名な学者さんが目白押し。さらに研究が、かなり完成に近い段階なので、2700億円、一件あたり90億という資金額自体は、そんなに多くないと思います。

ただ、これ、”補助金でなく、株の引き受けだったら、大儲けできたのに!” って思いましたけれども。

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x*日本国内のベンチャーへの民間投資額は?
つまり、上記に名前が挙がっている人たちは世界的な有名プレイヤー。
野球で言うなら イチローぐらい有名な人たち、というか、WBCのメンバー。
競馬で言うなら、ブーム絶頂期の武豊。。。って、例えが古くてすんません。

で、なぜ、その人たちが民間資金でなく、政府の資金で研究してるのか、ってのが問題。
っていうか、”私だって 大金持ちだったら、この人たちに投資するのに!(><)”って思いますもん
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有名プレイヤーですら国からお金をもらってるわけですから、弱小ベンチャーへの投資は推して知るべし。
つまり、国内のベンチャー向け金融システムが機能していない、ということを表しているんじゃないか、と想像しています。

実際、振興市場は、かなり不活発みたいですし。

*ベンチャーくじ+ 国内向け国家ファンド
これは、このblogで何度も書いてますけれども。

金融機能がうまく働いていれば、成長分野であるベンチャー企業には、財政政策をしなくてもいいはず、なのですね。

ただ、実際には
-金融機関はリスクを取りたがらないので、ベンチャーにはお金を貸したくない。
-新興市場も不活発
-”下手に上場すると、おいしい研究だけ外資にゴッソリと持っていかれてしまう”
-しかし、補助金だと、いまひとつ アレ

むしろ ”ベンチャー投資はギャンブル”なのだから、 最初からギャンブルとして設計して、”宝くじ的な投機商品”を発売したらと思います。
毎年、夏と年末に宝くじ売り場に人が並びますけれども、、、みんな、それなりにお金を持っているのですよね?(うらやましい。。。)  あんな感じで売ったらいいんじゃないかと。 

で、それなりの利回りが見込める、手堅い大企業への補助金は、国家ファンドの投資対象としたらどうでしょうか?
*民のことは民に
先日のテレビ東京の選挙特番、鳩山次期首相(予定)との中継、小谷キャスターは開口一番、
「民主党のマニフェストは少子化対策など、家計向けが多いですが」
”「政府は、企業には何をしてくださいますか?」”
思わず ケネディの有名な演説
“「国があなたに、何をしてくれるのかを訊くのではなく
あなたが国のために、何ができるかを考えてください。

という言葉が頭に浮かんだのですけれども、実は、ケネディ大統領というのは、

-首脳会談による キューバ危機回避
-アポロ宇宙計画
-消費者の権利の制定

などなど、いろいろ、国が国民のために行う仕事をしています。だからこそ、上記の言葉に重みが出るのだと思いますけれども。

上記の小谷さんの質問についての感想ですが、、、
個人的には、家計にばらまいて内需が潤えば、順番に企業の収益になるんだから、ニワトリが先かタマゴが先かの違いだとおもうのですけれども。

また、今年前半、かなりエコカー減税、エコポイントやりましたし、あと半年は継続されるから、民主党になったら政策が切れる、ということでは無いと思うのですけれども。まだ冬のボーナス商戦もありますし。
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ちょっと脱線しましたけれども。

*企業向け財政政策は、国家ファンドとして運営するとよいかも
本来は、お金を企業にあげる、という意味で言うならば、 お金をもらうことと、収益があがるまで、お金を切れ目なく借りられることの意味は、かなり近い。
(返済は大変ですけど)

じゃぁ、補助金がアレなら、 大企業への財政支出は「国家ファンド」にしたらいいじゃない、というのが今回の妄言。

-補助金だと、費用対効果がハッキリしない。
国家ファンドだと、利回りなどが数字で出る
-大きく補助してもらうと、それなりに対価を支払う必要が発生する
(補助金の、必要最低限への圧縮効果)

本来は、従業員の給与などを経由して経済波及効果が見込めるんだから、渡し切りのお金であっても、国民にメリットが及ぶ、という考えもありました。
が、最近だと、株主の配当、値上がり益として、外国に流出しちゃう比率も増えているし、 増税は嫌われるから、 こういう補助金の回収の仕方も有りじゃないかなーと思います。

ヘタをすると、第2の「新銀行東京」 ですけど (汗

*国家ファンドの是非
東証一部上場の大企業向け補助金を国家ファンドに切り替えれば、支出であったものが投資に変わる可能性はあります。新銀行東京と違い、大企業相手ですから、それなりにパフォーマンスも良さそうです。
(ある程度焦げ付いても 「君のところには、こんだけ 国民にツケが溜まってるんやでー」 とチラつかせることができますし)

しかし、国家ファンドという存在、それ自体、それはアリなのか ナシなのか、というのは悩ましいところ。
実際、だからこそ、郵便貯金の民営化、ということであれだけ大騒ぎがあったわけですし。

また、国でやると、 政府系資金の運用はファンドマネージャーが高額給与を持っていって、国民へはぜんぜん戻ってこない、ってことも、よくある話、ですし。

*年金から ベーシックインカム -> 小さな政府
たとえば、国家によるファンド運用で一番大きいのが年金。
年金資金というものは、 (どの国でも )市場に比べて大きすぎるきらいが在るようにおもいます
国が市場の最大プレーヤーってのは、かなり、いびつな気がするのですけれども。。。

-単年度の税収で賄う ベーシックインカムへの移行
-これにより、年金資金運用を無くす (小さな政府)

というのは、それなりに合理的だと思うのですけれども、、、言うのは田中康夫ぐらいですねぇ(汗

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