ソフトバンク参入で波乱の携帯電話会社に、新たな収益源が見つかったかもしれません。
雨が携帯電話の中継局間の信号に干渉するのを観測することで、地域の雨量の正確な図を描くことが出来ます。
コロンブスのたまごですね
能率的に通話を管理するため、中継局は絶えず互いに電波をやりとりしています。しかし、水の分子は、このマイクロ波を吸収。雨天は通信がジャマされてしまいます。
そこで、中継局は、絶えず信号の強さを調整。つまり、現在でも既に(雨量の)情報を集めているのです。
考案者は、テルアビブの電気技師 Hagit Messer-Yaron氏
どれぐらい正確に雨量を測定できるのか検証するため、イスラエルの大手携帯会社の3キロx7キロのエリアにて検証。24時間のデータを集めて分析、従来の雨量計や、気象レーダーと比較しました。
その結果、雨量計のデータとほぼ同じ結果を得ることが出来ました。(それは、現在、雨量を測定する、最も正確な方法です。)
さらに、携帯電話の中継局のほうが、気象レーダー以上に正確であるとわかりました。雨量計では、一般的に30分ごとに一度しか測定できませんが、携帯の電波による測定は15分に一度です。
今後、信号に高度な分析を施すことにより、雨、雪、みぞれの区別ができるようになるだろう、とのこと。
また、英気象庁ドーン・ハリソン氏の談話として、あくまで、中継局と中継局の間の直線的な測定であって、360度を測定可能な気象レーダーと置き換え可能なものではない、と記されています。
日本だと既にアメダス観測網が発達してますけれども、まだこれからのところでは、有効に活用できそうです。
携帯電話会社がお天気ビジネスへ参入、ということも遠い将来は有りえる?
個人的には地震予知にも利用できないかな~と思ったりして?((地震の前には、地中からノイズが発生する、とも言われています))
関連
携帯電話のネットワークは雨量計として有用? 「科学ニュースあらかると」
アメリカの話も。